新しいSF MOMAを堪能

昔からSF MOMAがお気に入りで、今回の新装オープンを心から楽しみにしていた。スノヘッタ(Snohetta)という建築事務所が手掛けたものらしい。
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色々なコーナーがあったのだが、たとえばモービルで有名なAlexander Calderの作品があるコーナーやスイスのPaul Kleeの作品などもあれば、有名なアメリカのポップアートウォーホールとかロイ・リキテンシュタインなど)もあって、楽しかった。個人的にいくつか印象に残ったものをメモしておこうと思う。

Richard Serra, Sequence
楕円のまわりが階段状になっていて居心地がいい。ここで座って読書でもしたいところだ。

アイ・ウェイウェイの壺(だったと思う、確か)

オキュラス橋。グレーチングって怖いよな。あとで下から眺めてあまりの高さにぞっとした。

リビングウォールとその前にある彫刻群。

その他芸術の数々…。


日本人の名前はやはり気になってしまい、福島出身の写真家、武田慎平氏やデザイナーの五十嵐 威暢(イガラシタケノブ)氏によるフォントなども展示してあった。

でも一番心に残っちゃったのは、古屋誠一氏かな。
Seiichi Furuya · SFMOMA

精神を病んだ、オーストリアのグラーツ出身の妻が投身自殺をしたとき、その姿を思わず撮影したという写真家だ。幸せな時代から精神を病みだした頃までをとらえた作品はかなり衝撃的で、この写真家のことをもっと知りたいと思ったのだった…。

それにしても、アメリカに来て日本の写真家を再発見するなんて。そんなこともあるんだね。


次回はこのアプリを使ってツアーしてみようと思う。
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オリジナル曲で勝負に挑む! NYのマヌーシュ・ジャズ・バンド"Anouman"の紹介映像

私はマヌーシュ・ジャズのスタンダード曲であるAnoumanが大好きなので、この"Introducing Anouman"というタイトルをみた時は、Anoumanという曲の知られざる謎解きでもしてくれるのかと思った。でも、実際はNYで活動するマヌーシュ・ジャズグループの名前だったようだ。
リーダーであるギタリスト、コラン・エイガンKoran Aganは、今まで出したアルバム4枚のうち3枚がジャンゴ・ラインハルトの楽曲を含んでおり、マヌーシュ・ジャズの基本を学べる本まで出版している。
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そんな生粋のマヌーシュ・ジャズファンが結成したAnoumanというグループは、ジャンゴ・ラインハルトのオリジナル曲を演奏せずに、自分たちの作った曲でマヌーシュ・ジャズを表現していこう、という意気込みを持つバンドらしい。メンバーはコラン以外にサックスのピーター・スパラチーノ、リズムギターのジョシュ・カイエJosh Kaye、そしてベース担当のエドゥアルド・ベロEduardo Belo (bass)の4名。たまに、シンガーのシリル・エイメーCyrille Aimeéとも共演することがあるようだ。

この動画に収録されているオリジナル曲がすべていい意味でジャンゴの精神を継承しているような気がして、思わず聴き入ってしまった。ぜひ聴いてみていただきたいと思う。

In Situ - SF MOMA(サンフランシスコ近代美術館)内にあるレストランは、世界の食の美術館

サンフランシスコ近代美術館(SFMOMA)は私のお気に入りで、サンフランシスコに来るたびにふらっと訪れていたものだ。最近はずっと工事中だったのだが、このたび新しくオープンしたということで、さっそく行ってみた。
まずはお昼ごはん。1Fにある"In Situ"というお店で食べることにした。「イン・サイチュ」とは、ラテン語で「本来の場所で」を意味するとか。自身もサンフランシスコに三ツ星レストランのシェフであるCorey Leeコレイ・リーという人が、世界の有名レストランのシェフを口説いてレシピを伝授してもらい、それを再現する、ということらしい。普通の人ならまず教えてもらえないであろうレシピを教えてもらえるとは、コレイ・リーもきっと素晴らしい腕前の料理人なのだろう。

メニューのデザインもおしゃれだ。

友人と私が選んだのは、こちらの料理だ。いずれも見目麗しく本当に美味しかった。

"Shrimp Grits" from "wd-50"@ NY, Wylie Dufresne


"Liberty Duck Breast" from The French Laundry@CA, Thomas Keller

"Umami Soup" from 美山荘@京都、中東久人氏


料理の一皿一皿がすべて素晴らしい芸術品のようでみるだけで感動した。もちろん味も最高。カフェテリア形式で自分でお皿を取りに行くところと、お店の人がサーブしてくれるところが共存しているので、用途に応じて使い分けることができる。店内はセンスあるインテリアで、外も見えるようになっている。少しお値段は張るが、もしサンフランシスコで一度いい食事をするというなら、こちらをぜひお勧めしたい。私もメニューの全制覇を目指してまた行きたい!

ちなみに軽食をする場所は館内に別途ある。こちらも高層ビル群を眺めながらオープンエアでも楽しめる素敵な場所だ。また、ブルーボトルコーヒーを代表とした、サンフランシスコの「サードウェイブ系」と呼ばれるコーヒーショップである、「サイトグラス・コーヒー (Sightglass Coffee)」も館内にあってお勧めだ。この美術館なら間違いなく一日中飽きることなく過ごせるだろうなぁ…。

フランスのジャズラジオ局TSF JAZZにてマヌーシュ・ジャズのRodolphe Raffaliが生演奏を披露

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ヨーロッパのジャズ好きにはおなじみのラジオ局、TSF JAZZ。大きなフェスは大体中継もしているので、ヨーロッパのジャズイベントに行ったことがある人は必ず目にするロゴだと思う。
ラジオ用には良い中継をしてPodCastで配信してくれるのだが、それに比較すると動画の配信は少ないように思える。実際に4年ほど前から始まったYouTubeのTSFJAZZチャンネルに今現在登録されている動画は40本程度しかない。

ところが、ここ数か月で急に、動画サイトが活発化してきた。ここ1カ月で何と16本もの動画がアップされているのだ。何か方針転換でもしたのだろうか。マヌーシュ・ジャズ・ギタリストとして有名な、ロドルフ・ラッファリRodolphe Raffaliの演奏動画も見つけた。"Deli Express"という番組で生演奏したようだ。

曲目は、アルゼンチンのフォルクローレ歌手、メルセデス・ソーサ Mercedes Sosaの"Viva Jujuy"のようだ。マヌーシュ・ジャズのスタンダードはないものの、ロドルフ・ラッファリのギターの腕前を思う存分堪能することができる。

ちなみにこのチャンネルでマヌーシュ・ジャズに関連した音楽が披露されたのは過去に2回ほどある。
ひとつは、おなじみ、ビレリ・ラグレーンBireli Lagreneとフランク・ウルフFranck Wolfのコンビによる、"Place du Tertre"。

そしてもうひとつが、ピエール・ブテイエールPierre Bouteillerという人のピアノによる、ジャンゴ・ラインハルトの名曲"Nuages"。

今度こんなはやいペースで動画がアップされるなら、もっとマヌーシュ・ジャズ系の有名ミュージシャンの動画が今後出てくるのではないかと期待している。やはり生演奏の緊張感っていいものだから。

1年ぶりに「鮨一新」

「関東ITソフトウェア健康保険組合」に加入している人が味わえるシアワセ。これが「鮨一新」だ。
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なかなか予約が取れないといわれるこのお店にもう一度行くことができた!

毛ガニの身の部分を効率的に食すことができるこの料理とか。

アワビにタコ。ふわっふわに煮えています。


脂がのったキンメダイ。


お刺身にお寿司に。


忘れられないこのウニイクラ丼。

途中写真なんか撮り忘れるくらい食べるのに夢中になった。お酒を相当飲んで、1万円もしないという…ありがたいお寿司屋さんだ。また来たいなぁ。

FOG CITY@San Francisco


1985年から営業していたダイナーが2013年に新装開店オープンしたということで行ってみた。建築物としても魅力的だが、内装もおしゃれだ。とりあえずハンバーガーとフライドポテトのセットを注文してみたが、普通に美味しかった。サラダもそれだけで満腹になりそうな分量だった。

裏にはCOITタワー、正面はPier 39という有名な観光地なので、観光拠点としても使えるカフェになりそう。

FOG CITY

"Jazz in Langourla 2016"のマヌーシュ・ジャズ枠出演者はAngelo Debarre Trio!!

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フランスのブルターニュ地方、ラングルラという町で毎年開催されているイベント、"Jazz in Langourla"には、ここ最近毎年必ずマヌーシュ・ジャズ界の大物ギタリストが登場するので、いつも注目している。昨年の第20回には、Boulou & Elios Ferreブールー&エリオス・フェレが出演していたし、過去にはRomane親子、パトリック・ソソワPatrick Saussois、ヨルギ & ジジ・ロフラーYorgui & Gigi Loeffler、ビレリ・ラグレーンBireli Lagrène、ダヴィド・ラインハルトDavid Reinhardtといった具合にマヌーシュ・ジャズ好きなら大喜びするような人が出演していた。
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今年のマヌーシュ・ジャズ枠の出演者は…アンジェロ・ドゥバール・トリオAngelo Debarre Trioだったようだ。最近共演することが多い、息子のラーンギ・ドゥバールRaangy Debarreも一緒だ。

このフェスの事務局は、ライブのダイジェスト映像を提供してくれるのがうれしい。いつか観に行きたいと思いつつ今は動画で我慢するか…。