Horace Trahan "La Reunion"を訳してみる。

その昔、Aさんが大ファンのZydeco Kicks (ザディコ・キックス)のライブに行った時に、その場にいた方にザディコの魅力とともに紹介されたのがホレス・トラハンHorace Trahanだった。その時にこの"La Reunion"という歌の歌詞を渡されたのだった。

こちらがその曲の映像。残念ながら歌詞がクリアには聴こえないのだが…。

そして歌詞はこちら。

ザディコシンガーはフランス語話者のクレオール系の人々なのだが、歌詞として渡されたフランス語は文法的に正しいものではない。でも、フランス語をやっていればなんとなくわかる。こんな感じかな。

「待ち合わせ」

私はあなたに会うためにそこに行った。私が到着した時に、あなたはそこにはいなかった。
わかるでしょう。驚いた。だって到着した時にあなたがそこにいなかったから。
私はあなたに会うために川に行ったのに、あなたはそこにいなかった。
わかるでしょう。驚いた。だって到着した時にあなたがそこにいなかったから。

私にはよくわからない、わからない、わからない、その意味することが。

La reunionって集会とか集合という意味だと思うのだが、文脈からすると2人っきりの待ち合わせみたいな話なのかな、と思ったのだがどうだろう。歌詞の翻訳はいつだって難しい。

DjangoFest Northwestで若手ミュージシャンに捧げられる賞 "SAGA DJANGOFEST AWARD"

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アメリカはシアトルから船で1時間ほどワシントン州ウィドビー島にあるラングリーLangleyというエリアでは、毎年DjangoFest Northwestジャンゴフェスト ノースウエストというイベントが開催されている。発端は2000年に、ニコラス・レールNicolas Lehrという人が本家フランス、サモワのジャンゴフェスに行って刺激を受け、ロビン・ノランRobin Nolanに相談をしてアメリカでも似たようなイベントをアメリカでも実施しよう、ということになったとか。このレール氏の住まいがウィトビー島だったことから、過去のイベント実績などを勘案してWhidbey Island Center for the Arts (WICA)と交渉をし、2日間のイベントを開催したのが始まりだった。16回目を迎えた今では5日間のイベントで、マヌーシュ・ジャズ界の大物が多く参加している。今年は、ストーケロとモゼスのローゼンバーグ兄弟Stochelo & Mozes Rosenberg、アントワーヌ・ボワイエールAntoine Boyer、アメリカ国内からは、ジプシージャズ大使と言われるジョン・ジョルゲンソンJohn Jorgensonや、Rhythm Future Quartetのジェイソン・アニックJason Anickやオッリ・ソイッケリOlli Soikkeliも出演していたようだ。

サウンドチェックの動画も多くアップされていて楽しめる。


さて、このフェスでは2005年から毎年、若手のマヌーシュ・ジャズアーティストに対して、SAGA DJANGOFEST Awardというものを出している。過去には、バイオリンのジェイソン・アニックJason Annickやギターのアントワーヌ・ボワイエールAntoine Boyerも受賞したこの賞の今年の受賞者は、アルバムも出してますます絶好調の若手ギタリスト、ノエ・レーヌNoé Reineだった。これからはこのフェスの常連出演者となるのだろうか。
決して便利の良い場所でやるフェスではないが、色々な楽器のワークショップも充実しているし、出演者は豪華だし、ジャムセッションもやっているらしい。ぜひ一度は行ってみたいフェスだと思った。

良映像で楽しむ、The Rosenberg Trioのライブ映像

今年の10月16日にオランダの公共放送NPO 1で放送されたThe Rosenberg Trioのライブの様子が一部動画サイトにアップされていた。どうやらオランダはアムステルダムのビッムハウスBimhuisで収録された映像らしい。メンバーは、ストーケロStocheloとヌーシュNous'Che、それにベースがノニーNonnie Rosenbergだ。ギターのモゼス・ローゼンバーグMozes Rosenbergがゲストという扱いで、ローゼンバーグトリオ+1という陣容になっている。

ストーケロ自ら自作の曲を演奏するのはもちろん素晴らしいが…。

いわゆるスタンダード曲も演奏する。

やはり血縁の、歌手として有名らしいジョニー・ローゼンバーグJohnny Rosenbergも登場、花を添えている。

まとめて観て損はない良いライブ映像だ。これはお勧め!

まだオフィシャルサイトで紹介されていないSteeve Laffontのニューアルバム“Enamoromaï”

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イタリア系ピエモンテのシンティの音楽一家で育ったギタリスト、スティーブ・ラフォンSteeve Laffont。今はフランスのペルピニャンを拠点に活動している。知名度はないが評価されているギタリストとの認識だ。

asquita.hatenablog.jp

その彼がSteeve Laffont Sexet名義で"Enamoromaï"というアルバムを出した。メンバーにはマチュー・シャトランMathieu Chatelain、コントラバスにウィリアム・ブリュナールWilliam Brunardが入っているから、確実にマヌーシュ・ジャズらしさは残したアルバムなのだろう。一方で、カタルーニャ出身でPataneと呼ばれている歌手、ジョセフ・ソールJoseph Solesも参加したり、もう一人参加しているルディ・ラブフェッティRudy Rabuffettiもスティーブと同じ、Sinti系の音楽一家で育ったペルピニャン出身のギタリスト。何か新しい音楽世界を作り出そうとしているようにもみえる。曲のリストをみると、Once Upon a Time in Americaはエンニオ・モリコーネだし、Overjoyedはスティービー・ワンダーかな。Every Breath You TakeはStingのあの曲か。メンバーといい、収録曲といい、面白そうなアルバムだと思った。

11月16日はこのアルバムをひっさげてSunsetでライブがあるとか。しばらくはSteeve Laffontが活躍する模様を日本でもみることができるだろうか。
Steeve LAFFONT Sextet - Concert novembre 2016 - Sunset Sunside Jazz Club
 
ちなみにこのアルバムのことはまだオフィシャルアルバムには紹介されていません…。
http://www.steevelaffont.com/#!/page_splash

日本酒に想いを馳せて…貴重な「協会一号酵母」を試す。


本醸造協会では、安全醸造・酒質向上を目的として、日本酒や焼酎、ワインなんかの酵母菌のうち、とくに有効で優秀なものを純粋培養し、配布しているらしい。日本酒については現在15号まであるとか。そうきくと、「協会一号酵母」って貴重なんだな、と思う。

Wikiによれば、こちらの第一号は、明治39年(1906年)に各地の酒造場から収集した60余株のうち、最も優れたものとして兵庫県灘の山邑太左衛門(やまむらたざえもん)の「桜正宗」から分離されたとか。最近、まだこの株が残っていたことが判明し、このように売られているとか。

日本酒の会があるときはこういうのを持っていくというのも話題づくりの上でいいものだ、と思った。

カトン地区でプランカン様式の家をみる@Singapore

シンガポールにいると「プラナカン」という単語を耳にすることがある。これは、マレー語で「地元生まれの子」という意味だそうだが、中国系の人と現地のマレー系の人の間に生まれた子の子孫を指すらしい。東洋と西洋の文化がうまく融合した結果、カラフルで独特のデザインが多くあるとか。
というわけで、そのプラナカン様式の家を見学しにカトン地区、という場所に連れて行ってもらった。第一印象は…サンフランシスコのアラモ・スクエアにあるビクトリアン・ハウスみたい!ということかな。いや、色合いだけと言われればそれまでだけれども。


生活感がない家もあったけれどもその一角にある家の色はどれもパステルでかわいくて、屋根のフチがレースっぽい仕様になっていたり、門や窓際もお花のモチーフが使われている。でも、よくみるとゾウや獅子のようなアジアっぽいモチーフも垣間見られて、まさに東西両方のデザイが融合していて面白かった。

あとで知ったのは、このエリアはパヤ・レバーPaya Lebar駅からすぐ近い、ということだ。パヤ・レバー駅は会社の近くだから何度か行ったことがあるが、まさかこんな観光地が近くにあるとは知らなかった…。

ちなみにこれは、以前マレーのお祭りの時期にタクシーで通りがかったTanjong Katong roadの様子。やはりオフィスから近いはずだ。

有名なラクサ屋もあるみたいなので、次回は同僚にお願いして連れて行ってもらおうと思う。

チキンライスはやっぱり…Chatterbox@Singapore

シンガポール上陸から早XX年。オーチャードのマンダリンホテルの中にあるチャターボックスに久々に行った。記憶とはかなり違い、豪華というかスタイリッシュな内装。昔はたしか同じオーチャード沿いでも1Fにある、なんだか喫茶店に毛の生えたようなお店ではなかったかな。

鶏はふっくら、ジンジャーソースもチリソースにもよく合っていてとても美味しかった。一見上品な量に見えるけれども、実はこの鶏は二層になっているので、本当に満腹になる。しいて言えばパクチーをもっと盛りたかった。「パクチー追加で!」といえばよかったかしら…。