あなごめしのうえの@宮島口

厳島神社でも見ようかと、宮島に行こうとしている。そのフェリーに乗る前に、うっかりあなごめしが気になった。昔、うん10年前にここに来た時、あなごめしの美味しさに心から感動した記憶があるから。

 老舗のお店はこちらの"うえの"。

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ここに来たのは2時半とかそんな時間だったのだが、なんと、ランチタイム終了…次のオープンは4時からだという。そんなことがあるのか😱

そんなに待てないので、お弁当を買うことにした。まだ少しあたたかい。お値段は1,944円かぁ。普段なら買わない値段だな…。パッケージはレトロでかわいい。大正12年のデザインだとか。

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 広げるとこんな感じだ。

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アナゴがぎっしりと詰まっている。

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優しいお味で満足。ショウガやたくあんの付け合わせも良かった。

次回チャンスがあれば、早く来よう。こんな寒い日に外でお弁当食べるのはあまり良いアイデアではなかった…。

 

 

 

 

 

 

イタリアのRadical Gypsy、じわじわと活躍中。

イタリアのローマで活躍している、ガブリエレ・ジョヴァンニGabriele Giovanniniがリードする正統派マヌーシュ・ジャズトリオ、Radical Gypsyラディカル・ジプシー。以前、こちらでも紹介したのだが、その後"Spaghetti alla gitana"(ジタン風味スパゲッティ、みたいな感じかな)というアルバムをリリースするなどしていたようだ。イタリア人グループっぽいアルバムタイトルだなぁ。
asquita.hatenablog.jp

ひょんなことから最近の彼らの活躍を知ることになった。
こちら、昨年2016年11月に開催された、ローマ・ジャズ・フェスティバルRoma jazz Festivalのポスターだ。Radical Gypsyの名前があるではないか。しかも、有名ミュージシャンと並んで名前を連ねている。
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残念ながらフェスの動画を探すことはできなかったのだが、ジャズが盛んなイタリアでのマヌーシュ・ジャズ枠のスターとして、引き続きの活躍を期待していきたい。

大好きなお囃子にどっぷり@勝山左義長まつり2017

♪ 蝶よ花よ 花よのネンネ まだ乳飲むか 乳くびはなせ 乳くびはなせ~♪


町中が赤、黄、緑のラスタカラー、もしくは赤、青、白のトリコロールの短冊でわーっと飾られると、「お、左義長まつりが始まるのだな」と思う。

ここ福井県勝山市左義長まつりはちょっと特殊で、市街地にある12基の櫓の上で、長襦袢姿の人々が三味線や笛、鉦と一緒におどけた感じで太鼓を叩いて浮かれる、というのがメイン行事だと私は思う。櫓の脇には「歳徳大明神」のお札とともに「御神体」が置かれている。みんなこの御神体に正月飾りを積み上げているので、これが日曜日の夜に九頭竜川河川敷の弁天緑地に持ち込まれ、「どんと焼き」とともに祭りは終わる。


今年は日曜日には勝山を出ないといけなかったので、とにかくお囃子をたくさん吸収しようと思った。しかも、前回来た時は全櫓を回ったが、今回は初日の「一番太鼓」が始まる「上長渕地区」を中心に鑑賞することにした。「左義長まつり保存会」の模範演奏(演技?)も上長渕で開催されていた。一番太鼓はバチが違う、というのも今回初めて知った。ちょっと長い竹?のバチだ。これに、上手にいる三味線の方が、スローで歌い始めるオープニング。かっこいい!

「蝶よ花よ」ではじまる「左義長ばやし」以外の曲のバリエーションが多く聴けたのもよかった。「しっちょめ」をききたくてもやっている櫓が見当たらず、あるいはタイミングが悪くてなかなか聴けなかった前回とは違って、しっちょめを思う存分聴くことができた。

●御大典

金比羅船々

●しっちょめ

1まわし目は三味線入れるの、やめるアレンジにしたのかな。

●だいづる

叩く人には「愛嬌/お色気」タイプと「しなやか武道派」タイプがあって、私は後者が好きだということも認識した。もちろん愛嬌タイプも投げキッスしたり、ポーズとったりしてキュートなのだが、笑顔を振りまきながらも、腰を入れて叩きまくっている人に惹かれる。前々から注目していた叩き手さんが今年も活躍していると、それだけで嬉しい。これからも末永く、このお祭りで活躍を見せてほしいなぁ。

一方、観光客でも太鼓体験ができるのは(観光客としては)嬉しいけれども、観ている方はちょっとつらい。リズム感がなさ過ぎたりすると鑑賞すらする気がなくなってしまう。やはりこのお祭り、上手な叩き手がいてこそ。あまり素人は櫓にのってはいけないのだ、と思ってしまったのだった。

ドイツのマヌーシュ・ジャズギタリスト、Wawau Adlerがセルマー/マカフェリギターで弾く"Nuages"。

ギターメーカーは、よく有名ギタリストに楽器を試し弾きしてもらい、その様子を動画にとってアップすることで楽器のプロモーションをはかっている。たまに素敵な演奏動画が紹介されるので、侮れない。

asquita.hatenablog.jp

シッカス兄弟が中心となって運営する会社Siccas Guitarsは、ドイツのアンティークギター業者だ。会社には英国人のギター職人も一人いるようだが、基本的にはオリジナルギターを制作するより、アンティークのクラシックギターのネット取引を中心に事業展開をしている。エレキギターからクラシックギターまで、そしてたとえばギターコンクールでの優勝経験がある日本人ギター職人、桜井正毅氏の1976年製のギターも売っているなど、販売しているギターの種類は幅広い。
自社が販売しているギターの宣伝として、この会社、なんと1932年につくられたSelmerギターを、ワワウ・アドラーWawau Adlerが演奏している映像をアップしていた。

これが本当にいいギターなのかどうか私にはわからない。でも、ジャンゴの時代にを生きたセルマーだったら買う、という人も出てくるのではないか。ましてや、マヌーシュ・ジャズのギタリストがこんなふうに弾きこなすんだったら、自分もこれくらい弾けるかも…と期待させる。さあこのギター、買い手がついたのだろうか。

「酉」が中心の「作り物」展示2017@勝山左義長まつり

作り物とは、生活用品を何かに見立てたアイデア展示のことを指し、各地区に必ず展示されている。その作品説明も詩歌に託されており、これを「書き流し」という。

シンポジウムで「台所用品と工具は絶対に一緒の場にあってはならない」みたいな話があったが、いわれてみれば確かに、台所用品だけで構成されていたりするな。

こちらは、お取り皿ととっくりでつくられた鶏。

こちらも台所用品シリーズかな。鳥を表現しているみたいだ。


傘や扇子で鶏を表現しているのは、どこだろう。

あとは、トランプで鶏を表現している地区があったと思ったが、写真は撮影し忘れてしまった。


私と友人のお気に入りは、この尾長鳥。衣文賭けと置物の端切れでできており、とっても美しい。

まちを歩いていて、子供たちの書初めと見つけた。ほとんどのお題が"春を呼ぶ奇祭"ともいわれる「左義長」に関するものなのに、一人だけ「祝新横綱稀勢の里」と経路が違うことを書いていて、ほほえましい。この子は大物になるかもしれないね。

「東京往復割引切符」でお安く福井を満喫

今回の旅行の交通手段は、このブログを参考にした。
kq.hatenablog.com

東京と福井往復は、東京を出発し、米原~福井~金沢と経由して戻ると、「遠距離逓減制」というものがきいて、往復割引よりも安くなる、ということだ。北陸新幹線が開通してからというものの、小松行きの飛行機も1万円前後で驚くほど安くなっているので迷ったのだけれども、この「東京~東京」という乗車券、一度くらい使ってみたいよなぁという気持ちが勝った!


いやぁ、不思議な見掛けの切符ですな。

勝山左義長文化シンポジウム~大切な伝統を未来につなぐ~@勝山市民会館ホール

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友人に入場整理券のゲットをお願いして、さぎっちょのシンポジウムに参加してみた。


「勝山左義長の魅力と課題」がテーマだったから、てっきりお囃子の話だと思っていたのだが、実際にはコアな作りものの話が印象に残った。鳥取大学准教授の高橋健司氏のプレゼンがのせいか。鳥取にも「作りもの」のような、道具をモノにたとえる「見立て」の文化があるらしいのだ。
でもなぁ、もう少し櫓とかお囃子の話が聞きたかったな…。

シンポジウムには奄美島唄ステージというのもあり、喜界島から川畑さおり氏が来ていくつか唄を演奏してくれた。中学生と高校生の奏者も一緒だ。キャッチーな唄をたくさん唄って、お客さんも巻き込んで、ステージは盛り上がっていた。さぎっちょのお囃子の方々とコラボとかしてほしかったなぁ。

川畑さんはこんな感じ。当日は大島紬を着ていらしていて、とってもきれいだった。

なお、ホールの待合いロビーには、さぎっちょのお囃子の方々や、特別な絵行灯の展示があった。昔のさぎっちょの様子がわかる映像の放映も。昔のさぎっちょは、子供たちは法被を着せられて、タイヤなんかを叩かされていて、ちょっとかわいそうだった。今のさぎっちょのほうが子供たちも大人と同じ、長襦袢をきて、お化粧やお洒落もしていて、ずっと楽しそうだ。子供さえ楽しんでくれれば、お祭りは永遠に続くだろうな。

展示されていた絵行灯で気になったのはこちら。
椎名誠さんが書いた絵行灯。なんかヘタウマ。

●こちらもどなたか有名人が書いたものだと思うが、この祭りは阿波おどりですなぁ。