東大門タッカンマリ横丁。「陳玉華ハルメ元祖タッカンマリ」再訪。

前回行った東大門タッカンマリ横丁。また来てしまった。(ちなみに看板が「ダッカンマリ」になっているから、ブログはそのまま書いているが、実際は「タッカンマリ」が正しいみたい。
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行った時間が午後2時過ぎだったことが幸いしたのか、並ばずに入れたのは非常にラッキーだと思った。前回と同じ、タッカンマリに「ジャガイモ」とおもちを追加。ジャガイモがみたことのないサイズでびっくり。そして、煮えるのが早い!

ハサミで肉を食べ易く…。

今回は地元の友達といったのだけれども、このお店、ローカル度が高いらしく、友達も初体験だったようでアワアワしていた。今回も麺を注文する前におなか一杯になってしまったけれども、こちらは安定のおいしさだな。やはり大好きだ。東京でもこれが食べられるお店が増えればいいのに。

でも…次回こそは、別のお店に行かなければね。
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江戸期の民藝 ~暮らしに息づく美~@日本民藝館

柳宗悦河井寛次郎濱田庄司あたりに興味がある人なら、民藝運動の聖地であるこの日本民藝館には一度は行きたいと思えるだろう。この美術館は、とくに派手ではないが、日常生活で使う品々のなかに美的価値を見出えsるような品々がたくさん展示されている。
江戸時代は民芸品の黄金期らしい。本展示会のパンフレットには、「工藝が民衆のものとなり、純日本のものに消化されて発達したのは、むしろ徳川時代なのです・という柳の指摘もかかれている。鎖国体制もまた、独特の美意識などを生み出したらしい。
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食器ももさることながら、布類や鹿の革でできた羽織が印象的だった。羽織なんて木綿がふつうだと思っていたのだが、革製のものは一生ものだね。あとは、ガラスの三段重ねのお重なんかも印象に残った。手作りの素朴さがあふれた、素敵なものがたくさんあった。

実は柳は、初期のコレクションである朝鮮半島の焼き物を非常に大切に思っているそうで、その形状美を尊び、日本統治下の韓国で文化的な建物が壊されようとしているときには、その反対運動をして建物を守る、ということも行ってきたそうだ。知らなかったなぁ。
河井寛次郎濱田庄司の作品は当然のものとして、民藝館には海外の作品も多くある。ベトナムの染織はラオスの布好きなのでたんに素敵だと思って眺めていたが、アフリカの造形の部屋はおもしろかった。原始的な感じだが、不思議と民藝館の内装とマッチするのだ。審美眼がある人というのは、いとも簡単に国境を超えるのだね。
民藝館の売店も、現代の民藝やインド、ベトナムあたりのおしゃれな布がたくさん売られていて、これまた素敵だった。とても使いやすそうな菜箸を購入したのだった。ここはまた折を見て定期的に来てみたいものだ。

こちらは、松本民藝館に行ったときの記録。民藝の定義に、一本筋が通っていていいね。
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エンタメ通訳の聞き方・話し方

 

エンタメ通訳の聞き方・話し方 (PHP新書)

エンタメ通訳の聞き方・話し方 (PHP新書)

 

 大物アーティストの通訳を数多く手掛けてきた著者のコミュニケーション術が書かれた本。

エンタメ通訳は面で英語を聞き取り

面と線の英語で答える、会議通訳は線できいて線で答える…など、二つの通訳の違いやエンタメの舞台裏、仕事の葛藤、昨今の仕事の厳しさやコミュニケーション術がエピソードとともに書かれている。

日本人が英語下手な理由は、私も使いたい。必要がない、文章構成の発想が異なる、初めから単語にコンテンツが詰まっている、とのこと。確かに。英単語のビジュアルイメージの、日本語との違いも、納得した。

 

損得なしに応援してくれる仲間の大切さも、私が常に望むことであり、同じ意見がきけて嬉しかった。私も人を好きになる力を使い、良いコミュニケーションがとれる人でありたいなぁ。

オランダコネクション。ピーター・ビーツとストーケロ・ローゼンバーグの共演@North Sea Jazz Club

ジャンゴ・ラインハルト・NYフェスティバル(Django Reinhardt NY Festival)は2000年からニューヨークの有名なジャズクラブ、バードランドで行われているジャンゴフェスだ。ドラド・シュミットDorado Schmitt、アンジェロ・ドゥバールAngelo Debarre、リュドヴィック・ベイエLudovic Beierなど、毎年ヨーロッパからマヌーシュ・ジャズの有名ミュージシャンを招いて行われている。Air Franceが旅費をスポンサーしているのか、毎年豪華なメンバーが出演している。今年は7月4日~9日までの開催が決まっており、このフェスのために結成される今年の"Django Festival Allstars"には、サムソン・シュミットSamson Schmittやリュドヴィック、そしてピエール・ブランシャールPierre Blanchardなどが参加するようだ。
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さてそんな情報を調べているところで、オランダのジャズピアニスト、ピーター・ビーツPeter Beetsが昨年の8月に開催された本フェスに参加していることがわかった。共演しているのが、ストーケロ・ローゼンバーグStochelo Rosenbergのトリオ。これは…オランダ出身同士の共演ということか。

そして、昨年の11月に、ピーター・ビーツとストーケロはアムステルダムのジャズクラブでも共演を果たしている。たぶん、NYのDjango Festivalと同じメンバーではないだろうか。アップされているのは、全曲マヌーシュ・ジャズのレパートリーになっている。
以下のチャンネルで、ライブの様子がわかるのでお勧めだ。ピアノが良い存在感をもってRosenberg Trioになじんでいる。

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勝沼ワイナリーめぐり旅で、国産ワイン三昧


GW最終日に、友人と勝沼にてワイナリーめぐりをすることにした。集合は新宿駅にて。中央線で大月から数駅行ったところに「勝沼ぶどう郷」という駅があった。休日だというのに人手はとても少なく、しかも天気は曇り。歩いてワイナリーめぐりをするのにぴったりの条件だ。


すでに勝沼ワイナリーめぐりを経験している友人が今回お勧めしてくれたワイナリーを中心に回ることにした。備忘録がてら、ここにそのお店をメモしておこうと思う。

★ルバイヤート(丸藤葡萄工業)
明治23年にできた家族経営のワイナリー。最近ショップをリニューアルしたようで、かなりお洒落なつくりになっていた。一押しは「甲州シュールリー」という銘柄だったかな。
神楽坂の毘沙門さんの裏手にも、ルバイヤートというお店があり、ここでもここのワインが楽しめるらしい。よいことを知った。

★ルミエール
明治18年に設立されたワイナリー。かなり立派なつくりのショップに、レストランも併設されている。「レザンファン」というシリーズの甲州とマスカット・ベーリーAを試してみて、甲州を購入。珍しいところでは、石造りの発酵槽で造ったという「石蔵和飲」というのがあった。

勝沼醸造
昭和12年設立。お洒落な内装のお店でとても素敵だと思ったが、試飲はせず。なぜなら、1,500円分のプリペイドカードを購入しなければならない、ということだったから。「次回来るときにまた使えます」ということだったが、次回来る予定がたたなかったし、かといって1,500円分の試飲がとてもじゃないができる気がしなかった。せっかく1杯あたりの試飲に対する料金を設定しているのだから、プリペイドカードを買わずとも試飲できるようにするか、スイカでも使えるようにしてくれればいいのに。
ちなみにこちらのワインのラベルはとてもデザイン性が高い。プレゼントにでもしたら喜ばれるだろうな。

★イケダワイナリー
1995年に醸造家の池田俊和氏が設立したという、勝沼では新しいワイナリー。試飲に500円かかるが、購入すると500円が返金されてくる。個人的には値段もお味もとても良心的で好感が持てた。ここのお店で、「甲州」のワインが醸造手法によっては個性が出てくるんだな、と実感。

★MGVsワイナリー
畑の間の道を歩いていると突然とってもお洒落な建物が見えてきた。今年4月23日にオープンしたばかりのこのマグヴィスワイナリーは、まるでアメリカあたりのお洒落すぎる近代的なファクトリーといった趣。半導体製造会社の社長が、自社の施設をリノベーションしてワイナリーをつくったとかで、アマダナの創業期に参加したデザイナーも参画しているといわれると、なるほど…と納得できるお洒落さだ。あまりのお洒落さに、気軽にテイスティングなどできずに店を後にしたが、ここは今後はやるだろうな。スペースが相当素敵なので、有料試飲だけでなくカフェなどを経営してほしいなぁと願う次第。

★グレイスワイン(中央葡萄酒)
大正12年創業のワイナリーは、ツタのからまる素敵な外観の建物だった。受賞暦多数、神の雫にも取り上げられた有名ワイナリーは、有料試飲も、はずれなし。甲州だけでなく、シャルドネメルロー、カベルネソーヴィニヨンなども栽培しているとか。

ここの甲州、鳥居平畑プライベートリザーブは美味しかった。

★原茂ワイン
昭和元年創業のこのワイナリーは、古民家を改造したこれまたお洒落な建物。いつも大人気で、11時以降の予約は入れられないという「カフェカーサ・ダ・ノーマ」がお目当てだった。ちょっと味は濃い目だったが、野菜もシャルキュトリも、付け合せのパンもとっても美味しかった。もちろんお店で販売されているワインも注文可能だ。もっとも、ここに来た時には、「試飲疲れ」してしまい、ワインは飲まなかったけれどもね。




ワイナリー間をめぐる際には、ぶどう畑の間を歩き回る。その植え方とかの違いを眺めるだけで面白かった。今回学んだのは、甲州ワインというのは、主に日本の代表かつ伝統品種である「甲州ブドウ」、そして、やはり日本生まれのワイン用ブドウ品種である「マスカット・ベーリーA」を発酵させたものが主である、ということ。そして、この2種は、両方ともおいしいワインにするには相当苦労しそうだ、ということだろうか。とくにマスカットベーリーAのワインは、香りは相当いいのだけれども、その香りがなかなか味には反映されないというか、お味は相当淡白な感じだった。日本のワイン産業を高いレベルに持っていくまでには、かなり苦労をしたのだろうなぁ。

電車+徒歩でのワイナリーめぐり旅の教訓。
◎あたり前だが、靴はスニーカーで歩きやすいものを。バスを待つくらいなら…と予想外にたくさん歩いた。
◎空のスーツケースを持っていくとよい。買ったワインが重いのなんのって…。もちろん宅急便で送付すればいいのだが、それだとその日のうちに持ち帰ることができない。
◎コンビニは1件も見かけなかった。必要なものは出発前にそろえたほうがよさそう。

また、天気のいい、でもそんなには暑くない時を狙って、ぜひ訪れてみたいものだ。次回は、石和温泉駅からワイナリーをめぐるのもいいかも。

スペインのジャズフェル、"Jazz San Javier"に出演したLudovic Beier & Costel Nitescuのライブ動画

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スペインで1998年から開催されているジャズフェステイバル”Jazz San Javier(ジャズ・サン・ハビエル)”の2016年版に、リュドヴィック・ベイエLudovic Beierとコステル・ニテスクCostel Nitescuのコンビが出ていたことを知った。コステルは2009年に、そしてリュドヴィックは、2011年にも自身のカルテットを率いて同じフェスに出演しているが、リュドヴィックとコステルが組んでの出演なら、マヌーシュ・ジャズの色が濃いだろうと想像していた。果たしてその結果…濃いとはいわないがマヌーシュ・ジャズの基本を抑えたレパートリーを従えての出演となっていた。

ちなみに、このフェスにはマヌーシュ・ジャズのミュージシャンが出るほうがまれだ。豪華で旬のジャズミュージシャンが多く出演しており、興味深い人ばかりだ。2016年だったら、Lars DanielssonのカルテットにGrégory Privatが共演していたり、Iganasi Terrazaのカルテット、Joshua RedmanやElis Marsalisカルテットも出ていたらしい。Jazz San Javierのチャンネルで、しばらくいろんなライブを楽しめそう。

BAAR BAAR DEKHO


2016年、インド、Nitya Mehra監督

JaiとDiyaは幼馴染であり、カップルだ。Jaiが数学者としてのキャリアを積もうと考えており、Diyaはアーティストとして成功を狙っている。ある日、JaiはDiyaからプロポーズされるが、その日からほどなくして、彼は数学者として成功するための新しいポジションを提示される。本当に結婚したいのか? 結婚すべきなのか。その迷いをDiyaにぶつけてから、次に目覚めると、すでにJaiはハネムーンに来ていた。その後も、Jaiは、本人の意思とは関係なく人生のさまざまな時間を行ったり来たりする。この時間旅行の中で、Jaiは本当に自分に必要なことを学ぶのだ。

観やすくておもしろい映画だったけれど、まぁ、だれでも自分に未来を経験できたら、今の人生で絶対失敗はしないよな…とちょっとシニカルなこともいいたくなる。結婚式のシーンがあるので、音楽は華やかで楽しい。

Nachde Ne Saare

実はこの曲のほうが映画のリリース前に発売されていたそうだ。
Kala Chashma

これを聴いていたら、連鎖的にこちらの曲が聴きたくなった。Panjabi MCの"Mundian To Bach Ke"。懐かしいな。

Jaiを演じている、スィッダールト・マロートラーSidharth Malhotraの顔をみてすぐにわかった。この人、”Kapoor & Sons”で親に愛されたいと願うダメ弟、Arjunを演じていた人だ、と。これから人気が出るだろうか。