南仏で開催されるロマの文化祭"Welcome in Tziganie"は今年で10周年。

毎年4月後半に南仏ジェール県セッサンSeissanにて行われるロマ文化祭、Welcome in Tziganie。過去の様子はこちらをご覧いただくとして…。
asquita.hatenablog.jp

2017年にとうとう10周年を迎えたとのことだ。なんとめでたい。
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10周年に出演した人々はティザー広告に登場しているため、こちらで雰囲気がわかっていただけるだろうか。

2017年の冠アーティストは、映画監督エミール・クストリッツァのサントラで知られる、ゴラン・ブレゴヴィッチGoran Bregovićのバンドと、我らがストーケロ・ローゼンバーグStochelo Rosenberg。ジプシーブラスが大半を占める出演者のなかで、マヌーシュ・ジャズ、しかもストーケロの音は間違いなく注目を集めただろうな。トゥールース生まれのギタリスト、ヤニス・コンスタンスYannis Constansのゲストとして招かれたようだ。

Blues Mineur

For Sephora

For Sephoraはストーケロの代表曲だが、同じフェス内で、同じ出演者がテントで演奏している様子も動画がアップされていた。これはこれで、リラックスした感じがよい。

一方で、こちらは、オーストラリア出身のバコ・ジョヴァノヴィッチBako Jovanovicというギタリストがバックステージで超速弾きを披露しているところ。ストーケロも驚いているようにみえる。

ステージもすごいが、裏舞台もかなり楽しめそうなフェスなんだなぁ。

なお、マケドニアの歌姫で映画「ジプシー・キャラバン」でも強烈な存在感を放っていたエスマことEsma Redžepovaは、昨年2016年12月11日に病気のためスコピエで亡くなったそうだ。このフェスで、「エスマにオマージュを捧げる」という企画があったので調べてみて、わかった。合掌。

バイオリニストが踊る、アルゼンチンのマヌーシュ・ジャズバンド "Los Temibles Sandovales"@Festival Internacional Django Argentina 2016

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ジャンゴ・ラインハルトは世界的なアーティストなわけで、世界中のあちらこちらでその功績をたたえ、ジャンゴ・フェスが行われているのはすでに有名だが、アルゼンチンのブエノス・アイレスでも毎年"Festival Internacional Django Argentina 2016"というのが開催されている。2016年で第14回だそうだ。ポスターデザインがすごくクールで、まるでクラブミュージックのアルバムみたいではないか。

フェスの動画も発見した。3グループが出演したようだが、この動画で演奏しているのは、"Los Temibles Sandovales"、アルゼンチンのバンドなのだろう。

途中、ボーカルのホルヘ・フィエロJorge Fierroがフランス語でLa vie en Roseをうたっている。やはりスウィングにはフランス語の曲がフィットするのかな、と思いきや、次の曲からはスペイン語で歌いだした。"Déjame en paz"(英語でLeave me aloneということらしい)という曲がなんだかとっても気に入った。もうバイオリンのカミーロ・モラレスCamilo Moralesなぞは、舞台を縦横に動きながら踊ってしまっているではないか。きっとリーダーがギターのフェリペ・サンドヴァルFelipe Sandovalという人なのかな。だから、それがバンド名に反映されているのかしら。

演奏者が最高に楽しそうなバンドって、みていて楽しいよな、と改めて思った瞬間だった。

このバンド、2016年にアルバム"Los Temibles"というアルバムを出しているようだ。ジャケット写真がかわいい。
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当分この曲、よく聴くことになりそうです。

"Maisons-Laffitte Jazz Festival 2016"のマヌーシュ・ジャズ演奏音源

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パリの西側に位置するメゾン=ラフィットMaisons-Laffitteという町では、今年も6月9日~18日まで"Maisons-Laffitte Jazz Festival"というジャズフェスを開催するようだ。ジャズが好きならKevin Hays、Jeff Ballard、Andre Ceccarelliなど、垂涎もののアーティストラインナップだが、マヌーシュ・ジャズが好きならば、Marian Badoi TrioにSELMER #607が出演するときけば、それだけで行きたくなるだろう。

今年行けない人は、こちらのダイジェスト音源をどうぞ。こちらは、昨年出演した、アドリアン・モワニャールAdrien Moignardが率いるAdrien Moignard Trio(with Mathieu Chatelain and Jérémie Arranger)に、スペシャルゲストとしてディディエ・ロックウッドDidier Lockwoodを迎えたグループになっている。

過去の関連記事はこちらをどうぞ。
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もし6月まるまるお休みが取れる立場になった暁には、ジャンゴフェスの前にこのフェスに行くのも、ありかもしれないな…。

navarre TOKYO。アメリカ、ポートランドから上陸した人気レストランで、かわいいワインボトルにテンションアップ。

尊敬する元仕事仲間に食事を持ち掛けたら、おしゃれなレストランを指定してくれた。自分で仕切って自分の好きなレストランに行く食事もいいけれども、レストランに素敵な友人が連れていってくれるのってうれしいね。ま、私はついつい知っているところばかり通ってしまうため、なかなかレストランのレパートリーが増えないところがさみしいところだが。

で、紹介されたのが、こちらの「navarre Tokyo(ナヴァー トウキョウ)」。オープンしてまだ1年くらいなのだろうか。表参道の246沿いの1F。とても立地がいいし、何よりも入りやすい。
navarre.jp

お皿は大、小のサイズが選べるので、女性同士だと小を選んでたくさんの種類を食べるのがおすすめだといわれた。でも、食いしん坊だったので、大皿でバンバン頼んでしまいました。いや、大皿でもびっくりするほどの量ではなかったぞ。どの料理も満足のいくおいしさだった。とくに、ラディッシュとエシレバターを組み合わせた料理はシンプルだったけれどもおいしかった。ま、エシレバターすでにおいしいもんなぁ。

そして、もう一つ感動したのが、頼んだワインのボトルがどれもかわいかったこと。グラスオーダーで1杯1,000円前後。おしゃれなデザインのラベルがついたワインってそれだけでテンションがあがるのは私だけだろうか。

オーストラリアのThe Empress Eden Valley Riesling.

https://www.teusner.com.au/product/the-empress-riesling-2013/


そして、北カリフォルニアのGirasole Vineyardeのワイン。

「ハチがついてるっ!」とみんなで盛り上がったけれども、あとで、このワイナリーのボトルをみたら、とくにハチはいなかった…。
http://www.girasolevineyards.com/shop/all-wines

お店の人の遊び心が、ハチのシールを付けたのかしら。だとしたら、お蔭さまで私たちのテンションはものすっごく上がりました。感謝!

タイ屋台ラオラオ@恵比寿でパクチーコース


パクチーをモリモリ食べる会ということで、恵比寿駅東口からすぐのところにある、こちらのお店の飲み放題付きパクチーコース、飲み放題付き(1日1組限定)に行ってきた。18時までに入ると1,000円引きらしいので、少人数でこのお店を使うときはお得かもしれない。その仕組みを使うためなのかどうなのか、週末の18時にてすでに満席だった。人気なお店なんだね!


生春巻きは、いきなりパクチーが茂っているような盛り付けで、いきなり度肝を抜かれる。


カルパッチョ。マグロかしら。


エビ入りの卵焼き。なかのエビはぷりっぷりで、出汁もきいていておいしかった。


から揚げパクチー黒コショウソース。お酒に合うおいしさ。



野菜炒め…これは、あまりパクチーとの相性はわからなかった。



もちろん、ご覧のとおりすべての料理にはパクチーがたっぷり盛られている。そして最後にパクチー鍋というのが出てきた。和牛、もやし、あさり、豆腐、シメジなどの上にパクチーがたっぷり盛られている。正直、パクチーは煮なくてもよい、と考えているが、このお鍋はタイっぽいたれがまたおいしくて、お箸が進んでしまう。
コースと飲み放題だったせいか、食べ終わらないうちに時間を区切られてお店から出されてしまったのは非常に残念だったが、味は間違いない。今度はパクチーコースではなく、単品メニューで来てみたいな。

赤坂の一ツ木通りで(たぶん)ジャンゴ・ラインハルト三昧

本日、用事があって赤坂方面に向かったところ、一ツ木通りではいろいろなお店がワゴンセールのようなことをやっていた。ああ、またやっているな…と思いながら歩いていると…あれ、BGMが明らかにマヌーシュ・ジャズではないか。しかも録音が古いぞ。
さっそく、BGMチェック用のアプリで確認。やはりジャンゴ・ラインハルトの曲だった。でもこの曲、知らないぞ。
Ain't Misbehavin'

赤坂にはジャズクラブもいくつかあるし、たまたまジャズの有線か何かでジャンゴが流れたのかしら?と思って、用事を済ませに向かったのだが、帰りに同じ場所をとおると、まだマヌーシュ・ジャズが流れているではないか。ただし曲は知らない。あれ、またジャンゴかしら? アプリでチェックすると、これまたジャンゴの曲だった。

I'm confessin' that I love you

そして、さらに続く曲も、またジャンゴのDinahだった。

これはきっと、今日の赤坂一ツ木通りは、ジャンゴで満たされていたに違いない。ずっとその場にとどまっていたわけではないので、確信は持てないけれどもね。

ビレリ、シュミット親子に…アントワーヌ・ボワイエールも!? ベルギーのフェス"Django@Liberchies"の豪華ライブ映像

今年も5月中旬に、ジャンゴ・ラインハルトDjango Reinhardtの生誕地であるベルギーのリベルシーで行われたフェスティバル"Django@Liberchies"のことは、こちらで先日紹介したところだった。
asquita.hatenablog.jp

開催からはや1週間で、すでに出演者のライブ映像がアップされていたので、ご紹介しようと思う。

ポスターの中心に名前が書かれていた今年の主役、ビレリ・ラグレーン・カルテットBireli Lagrene Quartetのライブはこちら。"Dance Norvegienne"に、ビレリの名曲"Place Du Tertre"も演奏したんだなぁ。

こちらは、シュミット親子(Dorado & Amati Schmitt)。王道ジャズ・マヌーシュは心が落ち着く。

あれ、この人たち、プログラムのポスターには名前がなかったような気がするぞ。
アントワーヌ・ボワイエールAntoine Boyerのソロ演奏。相変わらずのストイックな演奏っぷりだ。

そして、アントワーヌにジェレミー・アランジェJérémie Arranger、ダヴィド・ガスティーヌDavid Gastineのトリオ。

ジェレミーとダヴィドと共演するのは、セバスチャン・ジニオSébastien Giniaux。

ビレリにシュミット親子の演奏ですでに満腹だと思うが、さらに予想外の有名アーティストが出演するなんて、観客の方はさぞ幸せな気持ちを抱いただろうなぁ。