祝・40周年。"Jazz in Marciac(JIM)"の公式動画(マヌーシュ・ジャズ編)

フランス南西部、ミディ・ピレネ地域圏で行われる、超有名なジャズイベント、それが「ジャズ・イン・マルシアック(Jazz in Marciac:JIM)」だ。ジャズが好きなら誰でも知っている、超有名なフェスで、毎年20万人規模の観客が来るとか。
その公式動画チャンネルをみると、いろいろなお宝動画ダイジェストがたくさんあった。こちらでまとめてみようと思う。
★Biréli Lagrène (2010/8/9)

★Trio Rosenberg & Evan Christopher(2010/8/9)

★Steeve Laffont & Costel Nitescu(2010/8/9)

★Biréli Lagrène(2012/8/3)

★Trio Rosenberg(2013/8/10)

Costel Nitescuがバイオリンで加わって、ゴッドファーザーのテーマを演奏している。


2010年はとくにマヌーシュ・ジャズミュージシャンが多く出演していたんだと改めて知る。そういえば、ビレリもスティーブ・ラフォンも"Live in Marciac"というアルバムを出していた気がする。もしかして、このフェスのライブを録音してリリースしたのだろうか。
最近は正統派のマヌーシュ・ジャズミュージシャンの出演が少ないと思っていたのだが、40周年を迎える今年は、とくに出演者が豪華なようにみえる。8月12日に Rosenberg TrioとBiréli Lagrène、8月13日にはBiel Ballester Trioというギター2本とベースで構成されたマヌーシュ・ジャズトリオとLDDLH(Les Doigts des l'homme)が出演するとのこと。12-13の両日は、いわば「マヌーシュ・ジャズの週末」。まさかのお盆時期にマヌーシュ・ジャズに焦点をあてたライブが集中して行われるなんて、なんて素敵なんだろう。8月12日の二人は、JIMの常連といえるだろうが、LDDLH、そしてBiel Ballester Trioともに、今年が初出場。とくに大好きなLLDLHには、ぜひオーディエンスを盛り上げて、常連になってほしいな。
2017年の出演者ダイジェストはこちら。

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別のジャンルの出演者動画も別途まとめてみようと思う。

ナッシュビルの歌姫がGretchen Parlato の"Circling " をカバー。

素晴らしい曲っていつか必ず誰かがカバーすると思う。グレッチェン・パーラトGretchen Parlatoがファーストアルバムを出してからすでに12年以上が経過するなか、そろそろだれかオリジナル曲をカバーするかなぁ…と思って検索したら、すごく良い映像を見つけた。うたっているのは、ラトリ・ミュルザックLatori Mulzacと読むのだろうか。ナッシュビル生まれのシンガーらしい。

ちょっと、メロディラインで「オリジナルと取り方が違う!」というところはあるけれども、すごくピュアで透明感のある声で、また新たに曲の魅力を伝えてくれている気がする。

この映像をポストしているAlma Pura Productionsという団体は、テネシー州にいるプロデューサーや音響エンジニア、映像作家やミュージシャンの団体だとか。ナッシュビルの人ばかり扱っているのかと思えばそうでもなくて、やたらロバート・グラスパーRobert Glasperのカバー曲が多く取り上げられているところが気になる。

たとえば、このティナ・ジェンキンスクローリーTina Jenkins Crawleyという歌手、とってもいい声でかっこいいな、と思ったり。

トレーシー・チャップマンTracy Championという歌手のRobert Glasperカバーもすごくいい。

Tina Turnerの"What's love"も現代風にカッコよくアレンジされたうえで、シャナ・タッカーShana Tuckerという歌手にカバーされている。

歌手や参加ミュージシャンには知っている人はいないのだが、どれもこれもアレンジがかっこよくて、当分楽しめそうなチャンネルだ。

ランチタイムに楽しむジャズ! DELI EXPRESS@TSF JAZZ

毎日フランス時間の12時~13時の間、TSF JAZZでは"DELI EXPRESS"という番組が放送されている。これから有名ジャズクラブに行くというミュージシャンを捕まえて、スタジオでインタビューやライブセッションをやるというこの番組、YouTubeチャンネルにも番組内で行われたライブの様子をポストしている。

こちらは、ガーシュインの作ったスタンダード、"The Man I Love"を演奏するアドリアン・モワニャールAdrien Moignardとマチュー・シャトレンMathieu Châtelainだ。今月もDuc des Lombardsに出演していたようだから、その前に撮影したのだろうか。

6/12のAdrien Moignard trioライブの様子は、TSF Jazzliveで楽しむことができる。
https://itunes.apple.com/jp/podcast/tsfjazz-jazzlive/id1072387263?mt=2#episodeGuid=http://www.tsfjazz.com/podcasts/Jazzlive_2017-06-12.mp3

ちなみに、この"The Man I Love"をこの番組で演奏している人は、他にもいる。
たとえば、ジョバンニ・ミラバッシGiovanni Mirabassiはピアノソロで。

ピアニストのPaul Layは、ベースとボーカルを従えて、同じ曲を演奏している。

フランスに限らずいろいろな国で活躍する有名ミュージシャンがたくさん登場するので観ていてまったく飽きない。素晴らしい臨場感とミュージシャンの実力を堪能できる。

アルザスのギタリスト、サンドロ・ロリエSandro Lorierが2本指奏法でジャンゴ・ラインハルトに捧げる"J'attendrai"

マヌーシュ系音楽一家で生まれ育った若手ギタリスト、サンドロ・ロリエSandro Lorier。現在もアルザス地方を中心に活躍中のようだ。
最近のライブ動画を見つけた。ジャンゴの"J'attendrai"を演奏している。

ライブの場所は、ストラスブールの"le Bateau du Rhin"というライブレストランのようだ。地図でみるとライン河やヨーロッパ橋にほど近い場所、ライブもマヌーシュ・ジャズやフラメンコなどを多くやっているようだ。次回ストラスブールに行くチャンスがあったらぜひ訪れてみたい。
Bateau du Rhin • Restaurant

そして、こちらの"J'attendrai"は、最近封切られた映画、"Django"を意識して、ホットクラブ五重奏団形式の演奏らしい。リズムギターのPaquito Lorierは父親だが、Eiden Lorierも兄弟なのだろうか。2本指での演奏がはっきりと見て取れる。映像も30年代の雰囲気を醸していて、素敵だ。

それはそうと、久々にサンドロの名前をみたので、最近の活動を調べてみると、2015年9月に"Gypsy Favela"というアルバムを出していた。
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アルバムのプロモーションのために、2016年に地元のテレビ番組に出演している映像も発見した。

番組のインタビューでは、自分のことを「ジプシースタイルをベースにしたモダンジャズギタリスト」と紹介している。13歳でギターをはじめたきっかけが、父親に連れていってもらったジョージ・ベンソンのコンサートだというから、実際モダン・ジャズ寄りなのだろうが。こちらのアルバムは、タイトルはブラジルのファヴェーラがついているし、演奏ではフラメンコのギター奏法であるピカード奏法を多用しているらしい。まだ20代の若手ギタリストだからこそ、これからもいろいろな文化を取り入れながら、どんどん進化していってほしい。

台湾メンマを味付けしてみる>おいしい!

台湾のメンマがとってもおいしいというので、おすそ分けをしていただいた。なかなか大きいぞ。こんな感じ。

とりあえず、塩抜きをしてみる。こちらのやり方を参考にしてみることにした。
www.marumatsu-mb.co.jp

水の量ははかっていないが、とりあえず沸騰させてはメンマを入れて放置…というのを2回繰り返してみる。たぶんこれで塩気は抜けたんじゃないかな。


塩抜きをした時点でかなり分量が増えていたのと、改めてメンマの塊が大きいことに気が付いたので、とりあえず切り刻んでみた。

いよいよ味付け。ゴマ油を入れてメンマたちを炒めてみる。次に、なんとなく砂糖、しょうゆ、みりんを大1、お酒と鶏ガラスープの素とテキトウに入れて、オイスターソースを加え、唐辛子の輪切りをぱらっとふりかけ、水分がなくなるまで炒めてみた。

ちょっと唐辛子を入れすぎたかな。でも柔らかくっておいしかった! いやぁ、本場のメンマはこんなにも味が違うのか。私はこんなお酒のつまみばかり自宅で作っていいてこれでいいのか。まあいいか。

予約困難なお店、肉山の一階!@吉祥寺

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グルメな方々の計らいで、オープンしたばかりのこちらのお店に来た。肉山…の一階!

 

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すごく大雑把なメニューと飲み放題がついてきて、6,500ren也。

 

 

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肉コンセプトを体現すべく、店員さんのポロシャツにも29、そして、赤ワインにも29ラベルだ。

 

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キムチ、ナムル、生ハム、ソースカツなど、鍋の前に色んな前菜が出てくる。

 

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そして、ちりとり鍋…と呼びたい、野菜たっぷりの鍋は、辛味が程よく美味しい。お肉がたくさんなので、野菜もっと頼みたかったくらいだ。締めは麺とごはん、両方を堪能できた。ここは6人くらいで来店するのがちょうど良さそうだね。

 

ここは日本酒好きにはパラダイス、かつ、お得だと思う。なぜなら良いお酒がセルフでつぎ放題だから。飛露喜があるのには驚いたし、感動した。そして、もっと驚いたのが、これだ。

 

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なんでワインにフランク三浦…と思ったが、肉山コラボの時計があるから、みたいだ。フランク三浦一族と関係が深いのねー肉山さんは。

 

いきなり一階来たから、次は本丸を攻めたいところだ。

 

南仏で開催されるロマの文化祭"Welcome in Tziganie"は今年で10周年。

毎年4月後半に南仏ジェール県セッサンSeissanにて行われるロマ文化祭、Welcome in Tziganie。過去の様子はこちらをご覧いただくとして…。
asquita.hatenablog.jp

2017年にとうとう10周年を迎えたとのことだ。なんとめでたい。
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10周年に出演した人々はティザー広告に登場しているため、こちらで雰囲気がわかっていただけるだろうか。

2017年の冠アーティストは、映画監督エミール・クストリッツァのサントラで知られる、ゴラン・ブレゴヴィッチGoran Bregovićのバンドと、我らがストーケロ・ローゼンバーグStochelo Rosenberg。ジプシーブラスが大半を占める出演者のなかで、マヌーシュ・ジャズ、しかもストーケロの音は間違いなく注目を集めただろうな。トゥールース生まれのギタリスト、ヤニス・コンスタンスYannis Constansのゲストとして招かれたようだ。

Blues Mineur

For Sephora

For Sephoraはストーケロの代表曲だが、同じフェス内で、同じ出演者がテントで演奏している様子も動画がアップされていた。これはこれで、リラックスした感じがよい。

一方で、こちらは、オーストラリア出身のバコ・ジョヴァノヴィッチBako Jovanovicというギタリストがバックステージで超速弾きを披露しているところ。ストーケロも驚いているようにみえる。

ステージもすごいが、裏舞台もかなり楽しめそうなフェスなんだなぁ。

なお、マケドニアの歌姫で映画「ジプシー・キャラバン」でも強烈な存在感を放っていたエスマことEsma Redžepovaは、昨年2016年12月11日に病気のためスコピエで亡くなったそうだ。このフェスで、「エスマにオマージュを捧げる」という企画があったので調べてみて、わかった。合掌。