ディディエはフランスのカレーCalaisという、ドーバー海峡に面した町にて1965年に生まれた。父親が音楽教師だそうなのでその影響もあるのか、7歳よりヴァイオリンを開始、地元のコンセルヴァトワールを出て、17歳でフランスのプログレッシブ・ロックバンド、Magmaのメンバーとしてデビューしたという。
私が知っているディディエは、2000年にDreyfusからリリースされた、"Tribute To Stéphane Grappelli "というアルバムあたりからかな。Biréli Lagrèneも共演しているということから、本作品を入手したのだった。
ただ、ディディエの活動はマヌーシュ・ジャズにはとどまらず、多方面にわたっていたようだ。2001年には、フランスのダマリー-レ-リスDammarie-les-Lysという場所に、音楽学校" Centre des musiques Didier Lockwood(ディディエ・ロックウッド音楽センター)"を設立し、生徒の指導にあたっていた。また、無料でミュゼットやマヌーシュ・ジャズが楽しめるフェス"Festival Jazz Musette des Puces"を主催するなど、目立った活躍をしていた。 asquita.hatenablog.jp
2017年11月には、アンドレ・チェッカレリAndré Ceccarelli、アントニオ・ファラオRomain Antonio Faraoらと "Open doors"というアルバムをリリースしており、このプロモーションのためにもライブに精を出していた矢先だった。