フィリピンのロックバンド、Tanya Markovaは、まるで「金爆」、デビュー年も同じ。

海外に行くと可能な限りMTVにあたるような番組をみるようにしている。フィリピンでも少しだけ観てみたが、洋楽だけでなく、フィリピンのアーティストも活躍していることがわかった。好みの曲を見つけるまでには至らなかったが、気になる人たちを見つけた。
Tanya Markova
towerofdoom.net

2004年から活躍しているマニラ出身のロックバンド、Tanya Markovaの"IGLAP"という曲のPVにひきつけられたのだ。なぜなら、日本のゴールデンボンバーみたいな、白塗り化粧をしているのだもの。

あいにく、動画サイト上では、彼ら自身が映っているIGLAPを見つけることができなかったが、別のPVでそれを観ることができる。

ゴールデンボンバーより白塗りの人が多いみたいだが…どちらかがどちらかを見つけたのかと思いきや、両バンドとも結成は2004年であることが判明。月まではわからなかったけれども、なんという奇遇だろうか。

トム・アット・ザ・ファーム

グザヴィエ・ドラン監督、Tom à la ferme, 2013年、カナダ

主人公はグザヴィエ・ドランが自ら演じる男、トム。普段はどうやらモントリオールの広告代理店で働いているのだが、パートナーのギョームの葬儀に出るために、ギョームの実家に行く。そこはかなり田舎で、実家の農場には、ギョームの母、アガットとギョームの兄、フランシスが二人で住んでいた。

どうやら、トムがギョームのパートナーであることは、母親のアガットには知らされていない模様。しかもフランシスは、トムに、あくまでもギョームの同僚としてふるまうよう半ば暴力的に脅迫する。

私だったら、食卓でビンタの音が響き渡る家、あるいは何かにつけてすぐ暴力をふるう人がいる家なんて、さっさと去るけれども、トムは違う。なぜか、フランシスとどんどん距離を深めていくのだ。そして、農家で仕事すらはじめてしまう。これはもう心理的な依存なのか、それとも、フランシスがギョームの兄弟だということで、かつての恋人と重ね合わせて勝手に親近感を持ってしまっているのか。二人でタンゴを踊るシーンなんて、もはやどんな心境なのか。そして、家族のだれもが真実を明かさない。アガットの空笑いは気持ち悪いものがあり、もうすべての登場人物の発言は信じられない…。

トムに伝えてあげたいよ、フランシスはギョームではない、ということを! Gabriel Yared、あの、「ベティー・ブルー」のサントラを手掛けた音楽プロデューサーによるサントラのうちのひとつに、" Syndrome de Stockholm"という曲がある。やはり、トムが雰囲気の悪い農場に居つく理由は、このストックホルムシンドロームというやつなんだろうな。

なんとも恐ろしい映画だった。

Django Night in Hannover。ジャンゴの音楽を楽しむ新たな試み。

ドイツのハノーヴァー(正式にはハノーファーというカタカナ表記となるらしい)で、新しいマヌーシュ・ジャズ・フェスティバルが始まった。"Django Night in Hannover"。

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プラハからはTrio Carlos Manoucheというバンド、ベルリンからKussi Weiss Band、パリからはHot Club Django Reinhardtが出演したという。

ドイツには、ジャンゴ関連のフェスがいくつかある。このハノーヴァーのフェスが来年以降も開催されるかどうか、注目していたい。
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"Bareilly Ki Barfi"。


アシュヴィニー・アイヤル・ティワーリー 監督、2017年、インド

タイトルにある「バレイリーBareilly」は、Uttar Pradesh(ウッタール・プラデーシュ)州にある地名の名前。タージマハールのあるアグラも同じ州といわれると、「ああ、なかなかの地方都市なんだな」という印象を持つ。
主人公はビッティという魅力的な女性。電力会社で働いていて、ダンスが好き、タバコも好きな女の子だ。親は娘がいち早く結婚してくれることを願っているが、お見合い相手や出会う男性はみんな保守的で、奔放な彼女のことは結婚相手に選ぼうともしない。彼女も、ありのままの彼女を理解してくれる相手を望んでいる。

そんなある日。家出して一人旅をしようと思って駅に出た彼女は、駅のホームの本屋で"Bareilly Ki Barfi"(バレーリーのバルフィ)という本を強く勧められて買う。この本の主人公バレーリーは、まさに自分とそっくりな奔放な女性だったことに感動したビッティは、本の作者であるプリタムに逢いたいと、印刷所に行く。

実はこの本、印刷所経営者のチラーグが、当時付き合っていたバルフィを想って書いて自費出版した本だったのだが、事情があって、気弱な友達プリタムを代わりに作者に仕立て上げたもの。ビッティから相談を受けたチラーグは、この事実をビッティに告げることができず、ある計画をするのだった…。

プリタムを演じているラジクマール・ラオ以外の俳優さんは知らなかったのだが、チラーグを演じているアーユシュマーン・クラーナーも有名は俳優さんのようだ。でも、このチラーグと、お供の男のプリタムいじめがひどすぎて、途中ちょっと観るのがつらかった。プリタムも途中映画の中で指摘していたのだが、自分の恋を全うするために取る手段がひどすぎるのだ。すでにプリタムを本の著者に仕立てることで、結果的にプリタムは街にいられなくなっているのに、さらにそこまでするか!?ということがたくさんあり、途中で怒りすらわいてきてしまった…(あまりこんな感想を持っている人は少ないのかな)。

最後は、まさかの結末なのだが…。気が弱い人ってあんな感じに扱われちゃうのだろうか。本当気の毒だ。ラジクマールの弱気キャラと、仕立てられた強気キャラ、さらにいじめられてどんどん強くなっていくキャラの変化は、演技力ある人じゃないと難しいだろう。さすが!

というわけで、途中はあまり好きじゃなかったのだけれども、結婚式のシーンがある映画は、華やかでいいね。

「ルーム」。実際に起こった監禁事件をベースにした映画。

レニー・エイブラハムソン監督、カナダ・アイルランド・英国・米国、2015年

10年ほど前にオーストリアで起こった実話に基づいた、恐ろしい映画。
長髪の男の子ジャックとママ。狭い部屋に暮らしているが、どうやらパスワード付きの地下部屋に閉じ込められている模様だ。ママはジャックに、世界はこの部屋だけで、テレビでみる世界はすべて偽物だと信じ込ませる。

しかし、ジャックが5歳になったこと、そして男が失業したことによる自分たちの身の危険をきっかけに、ママは自分が7年前に名も知らない男に誘拐され監禁されたという話をする。そして、その地下室から逃げることを画策するのだ。ところが、外の世界はママにとって必ずしも素晴らしいものではなかった…。マスコミの注目、世間の非難…心はどんどん不安定になっていく要素がたくさんある。

監禁されていた「部屋」こそが異様な状況だったのに、部屋知らない少年が不安になってしまい、「部屋に戻ろう」というところが切ない…。

町山智浩氏の解説が非常にわかりやすい。

エスニック料理好きに。Doggie Boogie@東高円寺。


東高円寺ってそんなにたくさんお店がない印象だが、いいお店を紹介してもらった。とにかくお酒がたくさんある。それも、世界中のお酒が。
ラオス米焼酎ラオラオとか、トルコのラキとか、アブサンとか。

料理も、エスニックなものがたくさんあって、エスニック好きにはたまらない。これはいいねー。また行きたいと強く思う。
どれも料理が美味しすぎて写真で記録しそびれてしまったが、お約束のパクチーサラダはこんな感じ。

kitchen@広尾で極上ベトナム料理

久々にやってきた、ベトナム料理屋kitchen。
決して安くはないけれども、新鮮な生野菜をたくさん食べることができる、いいお店だ。


定番のバインセオと揚げ春巻、いただきました。珍しかったのが、「オクラの花」。ナンプラーがきいたドレッシングでサラダとしていただいた。パクチーともよくあう。少し粘り気があって、おいしい!