草津温泉素泊まり旅 3 DAYS ~居酒屋「三四郎」で地元グルメを堪能~

草津温泉でのんびりしようと思ったが、数多ある公衆浴場を試したり、エステ予約したり、色々していたら意外に時間はない。この日も5時くらいから飲みたかったけれど、意外に食べログどおりに営業しているお店がなかったりして、ちょっとした食事難民になりかけていた。
そんな時に見つけたのがこのお店だ。

家族経営の居酒屋さんで、ちょうど訪ねた時は繁忙期だったこともあり、奥様や息子さんらしき方もお手伝いしていた。カウンターには作りおいたお惣菜がたくさんつんであって、いいムード。「浅間山」という群馬のお酒をはじめ、いろんなお酒もそろっていて、期待が高まる。ちなみに、店主は新潟県佐渡島のご出身だそう。


突き出しからいい感じ。


卵焼きには、フキが入っているものもあって、いい苦みを醸している。


群馬はマイタケが有名らしく、どこのお店もマイタケを置いている。こちらで、マイタケと下仁田ネギの天ぷらをオーダー。塩で食べるっていうところがいい。


串焼き。すごいボリュームだ。以前テレビに出たことがあるらしく、その際に芸能人(名前忘れた)がこの串を喜んで食べた…という話を店主がしてくれた。「一般的にお客さんは串焼きを塩で食べたがるが、この鳥は絶対に味噌が合うんだ」という主の主張。どこかのサイトにも書かれていたが、店主はちょっとクセのあるタイプらしい。でも、だれだって一番おいしいと思われる方法で食材を味わいたいだろうから、アドバイスには従うのがいいと思う。

隣の人がきりたんぽ鍋のようなものをオーダーしていてこれも非常においしそうだったが、2名で平らげるのにはちょっとむりがあるので断念した。19時くらいになると、次々とお客様が来ていたが、すべてお断りされていた。早い時間に行かないのであれば、予約必須のお店。

はー食べ過ぎた。

草津温泉素泊まり旅 3 DAYS ~山彩YAMAIROで豪華朝ご飯~

Happy New Year…ご覧のとおり、12月は年の瀬らしくバタバタ過ごしてしまったため、ほとんどブログの更新ができずじまいだったのだが、記録のためにも、ここに活動記録を残しておきたいと思う。

友人のプラニングで年末には草津温泉に行っていた。渋いチョイスだなぁと思ってはいたが、行ってみるととても素敵なところだった。何よりもお湯が力強くて、温度も高くて寒い日にはぴったりだ。強酸性というらしく、古い肌をはがしてくれるらしい。街中に公衆浴場もたくさんあって、これまたよかった。

さて、その公衆浴場でお話した地元の方曰く、最近は素泊まりが主流だとか。つまり、温泉エリアでレストラン探しをする必要がある、ということ。というわけで、朝ご飯場所として見つけたのが、こちらのお店だ。

朝ごはん午後ごはん山彩(YAMAIRO)
kusatsuonsen.net


私は和食の朝ごはんを選んだが、洋食も選べます。

正直、朝ご飯としては強気の値段設定だとは思う。ただ、その分食べでがある。店内はハーブティーとコーヒーが飲み放題、ゆっくりできる空間なので、ここで午前中をゆっくり過ごすのもいいと思う。

ドイツの不動産組合が続けるマヌーシュ・ジャズライブ プロジェクト

ドイツのハノーバーを拠点とする不動産団体"Wohnungsgenossenschaft Gartenheim"が、2013年にドイツを拠点に活躍するマヌーシュ・ジャズギタリスト、ヨショ・ステファンJoscho Stephanと立ち上げた、マヌーシュ・ジャズを楽しむプロジェクト"SwinGH"。
asquita.hatenablog.jp

こういう企業の社会貢献活動、文化支援活動というのは、必ずしも長期間続くとは限らないが、こちらのSwinGHは、現在も続いているようだ。しかも、ヨショ以外に、米国ナッシュビルのフィンガースタイルを得意とするギタリスト、リチャード・スミスRichard Smith やオランダのストーケロ・ローゼンバーグStochelo Rosenberg、バイオリンのサンドロ・ロイ Sandro Roy なども巻き込みながら、毎年継続的に行っているようだ。ライブ会場は、この不動産組合が有しているというコンサートホール、「AudimaGH music hall」だ。

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こちらに、いくつかライブ動画をアップしておこう。
こちらは、この不動産組合Gartenheimの「社歌」というかテーマソングというか。ヨショが作ったものなのだが、思いっきりマヌーシュ・ジャズ仕様だ。

1930 年にDuke Ellington Orchestra の演奏でBing Crosbyが歌った"Three Little Things"を、ヨショがマヌーシュ・ジャズにアレンジしたものとか。

こちらは、ストーケロとヨショによるスタンダードナンバー「Coquette」。ベースはヨショとの共演歴もあるドイツのVokar Kamp。フレーズがどんどん繰り出されて楽しくなっちゃう演奏だ。

ヨショ自身のクインテットよる演奏。あのジャズスタンダードが、マヌーシュ・ジャズにアレンジされて、超絶かっこよいグルーブを生み出している。観客からも「わお」という声が。

こちらの原曲は、50年代のドイツでのヒット曲"Hallo, kleines Fräulein"のマヌーシュ・ジャズによるアレンジ。もちろん手掛けたのはヨショだ。2018年のクリスマスライブで演奏したもの。

ビレリ・ラグレーンの名曲"Made in France"をヨショとサンドロ・ロイSandro Royで解釈した演奏。

楽しすぎて、いつまでも観てしまう演奏の数々。これからもヨショとともにマヌーシュ・ジャズを盛り上げていってほしいなぁ。

進化系のマヌーシュ・ジャズを追求するLes Doigts de l'Homme、最新映像

私は、2002年に結成されたマヌーシュ・ジャズ・バンドのレ・ドワ・ドゥ・ロム Les doigts de l'homme (LDDLH) というバンドが好きで、比較的情報を追っていたつもりだった。でも、気が付けばほぼ2年ほど、彼らの活動を追っていなかった。当ブログで最後に彼らにふれたのは、2018年の1月だ。
asquita.hatenablog.jp

なぜなら、2017年4月にアルバム"Le coeur des vivants"を出してしばらくしてから、あまりライブ映像を見つけられなくなってしまったからだ。しかも、メンバーのリズムギター担当、ヤニック・アルコセルYannick Alcocerは地元リヨンで"Minor Sing"というバンドを結成し、アルバムをリリースしたりしていた。Benoit CONVERTブノワ・コンヴェールも別のバンドで活動しているし、メンバーがそれぞれ忙しすぎて、なかなかライブができないのではないか、と思っていた。でも、それは私の勘違いだったようだ。動きがないので放置している間に、ちゃんとメンバーは活動していたのだった。2017年から2019年にかけて、だいたい平均で年間20本ほどライブしているという記録があった。

というわけで、つい最近10月17日には、フランス、パリ郊外のランブイエ Rambouillet にあるホールでライブを行ったようだ。

メンバーは、リーダーのOlivier Kikteffオリヴィエ・キクテフの他にギターのYannick ALCOCERヤニック・アルコセル、Benoit CONVERTブノワ・コンヴェール、ベースのTanguy BLUMタンギ・ブルム、アルジェリア出身パーカッショニストのNazim ALIOUCHEナジム・アリウシュと、2017年のアルバムのレコーディングに参加したメンバー。
ライブの解説文のよれば、6枚目のアルバム "Le Coeur des Vivants"のツアーが終わった後、彼らはデビュー当時からお世話になっていたようなクラブや小規模ホールを中心にライブ活動を行うことに決めたのだという。

最近彼らの音楽を聴くと、もはやマヌーシュ・ジャズを超越した何か別のものに進化しているような気がする。きっとこのバンドのことだ、小ホールライブハウスでの活動を通じて、さらに自分たちを高めていくんだろう。しばらく、Marciac やVienneのような大型フェスで彼らを見かけることはないのかもしれない。

ジャンゴ&グラッペリばりの名コンビ。RomaneとDaniel John MartinがTSF Jazzの番組に登場

TSF JazzのDeli Expressという番組がある。ランチタイムに生演奏とインタビューを愉しんでしまおう、という番組だ。収録された内容は惜しげなくポッドキャストで公開されている。2019年10月10日は、あのROMANEロマーヌと、UK生まれ、アフリカで育ちフランスのコンセルヴァトワールを卒業したヴァイオリニスト、Daniel John Martin ダニエル・ジョン・マーティンがスタジオに登場した。一見、キャリアもバックグラウンドも全然かみ合っていないようにみえる二人だが、実は、長い付き合い。(一緒に船で演奏して以来の仲らしいが、これはサモワのこと?)ダニエルがホームにして定期的に演奏しているマヌーシュ・ジャズのライブハウス、Le Quecumbarでも息の合った演奏をしているのを見つけた。

Romaneも、「気の合わない人と共演はできない」と言っており、今回の共演は、DJMとの友情により実現した、といえるのかもしれない。今回見つけたTSF Jazzの演奏風景はこちら。

Romaneは、マヌーシュ・ジャズ専門の学校Swing Romane Academineをパリに設立しており、最近はこちらの運営に力を入れているのかと思っていたのだが、実はきちんと音楽活動も継続していたのね。その結果、今年の5 月に、Daniel John Martinとマヌーシュ・ジャズのアルバムを出していたのだ。というわけで、二人はリズムギターのJulien Cattiaux ジュリアン・カティヨも一緒にアルバムのプロモーションを兼ねて,このスタジオに遊びに来たようだ。
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動画で公開されている演奏はほんの一部。インタビューも含む番組を聴きたい方は、こちらのリンクからどうぞ。
www.tsfjazz.com

公開に感謝。Jimmy Rosenbergの全ライブ映像@Poppodium Volt (Holland)

先日、興奮しながら、Jimmy Rosenbergのこちらのインタビュー映像を見つけたことをご紹介した。興奮しすぎて、その時はこのインタビューが撮られた背景をあまり理解していなかった。
asquita.hatenablog.jp

が、今回もっと興奮するライブ映像を発見してしまった。まだアップロードされて24時間経過していない映像だ。ライブ会場は、オランダのシッタルドSittardという場所にあるライブハウス、Poppodium Volt。
先日見つけたインタビュー映像は、ここでのライブが終わった直後に行われていた。そのライブ動画がこちらだ。

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このライブは、昨年の今頃、(ドラッグから更生するための)リハビリ)施設に向かう前のJimmy Rosenbergだったようだ。映像では1時間、マヌーシュ・ジャズの手法やジャンルにこだわらず、セットリストをストイックに演奏するJimmy Rosenbergが堪能できる。インタビュー相手でもあったWilbert Smeetsは、この動画をコメントに以下のように記している。
「これがライブ映像の完全版だ。私が(舞台に上がる)彼を紹介する直前、Jimmyは、違う名前を使って欲しいと頼んできた。当時は、頼まれたとおりにするのが最良の選択のように思えたので、私はそのようにした。」

確かにオランダ語が聴き取れないのだけれども、ジェームスなんとか、と紹介しているように聞こえる。
Wibertのコメントでは、冒頭14分ほどは、音響があまりよく調整されていなかったが、その後は非常に素晴らしい演奏になっている
とのこと。Wilbertは、とくにこの映像を公開するつもりも、ましてやマネタイズするつもりもなかったが、1年間考えて、こちらのアップロードを決めたという。世界のファンがJimmyの復活への足取りを垣間見ることができるのは、こうしたオウンドメディアの存在と、映像所有者の勇気のおかげだと思う。ありがとうございます!

ちなみに、こちらもインタビュー直前の映像だが、Jimmy の従兄のギタリスト、 Mozef de Gelderとのセッション映像だ。

この少年も大物になっていくのだろうか。恐るべし音楽一族。

マヌーシュ・ジャズがうまくなる!? Antoine Boyerが使っているギターとは…。

フランスのギターメーカーは、ミュージシャンを使ったプロモーションを頻繁に行っているということを、だいぶ前にこちらで紹介したことがある。
asquita.hatenablog.jp

が、どうやらフランスに限らないようだ。
UKに本拠を構えてドイツやフランスでもギター販売をしている韓国のギター職人、ジョンウ・チョウJeongwoo Choのギターブランド、JWC Guitarは、主にジャズやジプシー音楽用のマカフェリギターを制作しているギターメーカーだ。もちろん、ギターの試し弾き映像でもマヌーシュ・ジャズが使われているが、やはりトップスターが演奏すると、注目度ががぜん上がるというもの。
そこで、今年は JWC ギターを使ってAntoine Boyerアントワーヌ・ボワイエールがライブを行ったらしい。入場料は15ポンド。
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横でアントワーヌを盛り上げるのは、リズムギターで盛り上げるのは、フランスの Samois-Sur-Seineというギタリスト、Bertrand Le Guillouだと思われる。こちらはサンプルの演奏だ。

このギターを使えば、Danse Norvegienneがこれだけ美しく弾けるようになる…可能性が高まるかもしれない、というわけだ。なお、アントワーヌのオフィシャルサイトを確認した限りでは、普段からJWCギターを使っているとも限らないけれど…。

なお、他にも The Paulus Schafer TrioがJWCギターを採用してフェスに出たりライブをやったりしているらしい。

この2曲の演奏でPaulusが使っているギターは異なるモデルなのだが、570というモデルのギターがいかに素晴らしいか、応援コメントまでしてくれる。

よい道具そろえただけで演奏がうまくなることくらいわかっているけれど、やはり惹かれてしまうのが人間ってものです。というわけで、動画をみてこのギターで演奏するマヌーシュ・ジャズのすばらしさを味わいたい方は、こちらの動画集をどうぞ。
www.jwc-guitars-de.com