元気系シティポップ!? 乃木坂46の"Out of the Blue"にじわじわはまり中。

乃木坂46について知っていること。初代キャプテンの桜井さんという方がNHKの韓国語講座に出ていた。生田絵梨花さんがフィンランドポルカ耳コピで熱唱していて、それが非常に上手だった。彼女がミュージカルでも活躍していることを知って、妙に納得したこと。鹿児島の言葉が抜けない桃子さんという人がいて、かわいいこと。それくらいか。ま、何もフォローしていない割に十分か。

そんな私がたまたま乃木坂のこの曲を知った。"Out of the Blue"という曲。

洋楽が好きなら、"Out of the Blue"といえば、デビー・ギブソンDebbie Gibsonと相場がきまっているものだ。当時は、穴あきジーンズで胡座をかくデビギブ(と呼んでいた)にアメリカ文化に思いを馳せて憧れたっけ。

乃木坂のメンバーは、当時のデビギブと世代は似たようなものだろうが、デビギブの雰囲気とは似ても似つかない感じ。実際の歌詞にも含まれている"Out of the Blue"という言葉は音節の数が英語の倍になっており、完全にカタカナ化されているのはご愛敬。とにかくメロディがいいのだ。嵐の曲などをよく担当している2人組デュオ、Youth Caseが居屋を提供したらしい。

この曲は四期生だけが出ているのだろうか。私が知っている人が一人も出ていないし、踊りもかわいいけれどもふにゃふにゃで、かといって基本ユニゾンで、BTSのようにメンバー一人ひとりの声が追えないため、それぞれの名前を調べるほど個々のメンバーに興味はないのだが...このメロディはハマるでしょう。サビのところで転調でぐっとくるし、なんだか元気が出る。

初めて聴く曲なのに懐かしいのはなんでだろ...と思っていたが、似た雰囲気を思った曲が二つあった。
竹内まりやさんの名曲「Plastic Love」と出だしの雰囲気が似ていること。ここでは、Friday Night Plans がカバーしたものを引用するが、Plastic Loveに陽のビートをのせたらOut of the Blueになりそう。

そして、E-Girlsのデビュー曲「Celebration!」の持つエネルギーももっているような。E-Girlsは解散してしまったようだが、この頃本当に魅力的だったな。ダンスもキレッキレでカッコ良くて、今で言う元祖「ガールクラッシュ」だったな。

というわけで、まさか自分がNiziUに続き乃木坂を聴くハメになるとは思わなかったが、今週やしばらくこの曲だけを聴くことになりそうだ。♪あなたに逢って ピンときちゃって 世界が変わっちゃった♪ なんてね。

マヌーシュ・ジャズ+ファド+ショーロ=!? FAPY LAFERTIN NEW QUARTET の不思議な新作

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ベルギーのマヌーシュ・コミュニティ出身のギタリスト、ファピ・ラフェルタンFapy Lafertinが2020年にニューアルバム"Atlântico"をリリースしていた。
メンバーはファピ以外に、アレクサンドル・トリポディAlexandre Tripodi(バイオリン)、ルノー・ダルデンヌRenaud Dardenne(ギター)、セドリック・ライモンドCédric Raymond (ベース)。あいにくファピ以外のメンバーのことはよく知らないが、ファピ同様ベルギーを中心に活躍している人たちなのかな。

このアルバムの面白いところは、マヌーシュ・ジャズばかりではないところ。とくに、ポルトガルのファドやブラジルのショーロの香りがするところが興味深い。たとえば、Jacob do Bandolimジャコー・ド・バンドリンの"Vibrações"も収録されている。

メンバーのルノーが作った"Pixinguinha em Lisboa"という曲は、なるほどこれもピシンギーニャっぽい。

この両方の楽曲で、ファピがポルトガルギターマンドリン)を演奏しているのだが、ふと、マンドリンとバンドリンの違いが気になった。Wikiによると、以下のとおり。
"奏法等はマンドリンとほぼ同じ。 違いは、マンドリンがラウンドバックなのに対して、バンドリンはフラットバック。 南米で「マンドリン」と言えばほぼこの「バンドリン」を指す。"

ほう。音色は似ているとは思ったが、ほぼ変わらないと思っていていいのかしら。なるほど、勉強になった。

さる2020年9月21日、オランダのアイントホーフェン(Eindhoven) にあるCafé Wilhelminaにて、本アルバムの参加メンバーによるライブが行われたらしく、そこでも本アルバムの収録曲を演奏したようだ。公開されているものから、いくつかこちらに記録しておこうと思う。

La belle vie

Cinzano

ちなみに私はこの曲が大好きなのだが、こんなタイトルだっけ...。

ファピ以外のメンバー全員のオリジナル曲だけでなく、ジャンゴがよくカバーしていた、いわゆるマヌーシュ・ジャズのスタンダードも収録されているので、幅広いリスナーに愛されるだろうな。

セルビアの音楽フェス「Novosadsko muzičko leto」。2016年版のトリはストーケロ・ローゼンバーグ!

セルヴィア第二の都市、ノヴィサドNovi Sadoにて毎年行われている音楽フェスがある。「Novosadsko muzičko leto」というものだ。あいにくセルビア語は挨拶と5までの数字しか知らないので細かい情報はわからない。翻訳ソフトによれば、「ノヴィサドのミュージックサマー」というようなイベントらしい。主催するのは「Muzičkа omlаdinа Novog Sаdа (MONS)」という、音楽イベントを開催する青少年団体だが、ノヴィサド市が後援するようなイベントとなっている。2020年も厳重な感染対策のもと開催されたそうだ。毎年会場は、地元の高校の校庭もしくは、重要文化財に指定されているシナゴーグとのこと。

2016年の本フェスには、なんとあのストーケロ・ローゼンバーグStochelo Rosenbergが出演したようで、最近MONSのチャンネルにライブ動画が公開された。
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バンド名は「Rosenberg Gypsy Jazz Trio」ということで、いつもの一族バンドではなく、リズムギターにはMate Matišić、そしてコントラバスにJurica Štelmaという地元ミュージシャンを迎えた編成だったようだ。会場のせいだろうか、お客さんの拍手の広がりがほんわかといい感じだ。

もはや動画のクレジットに至っては本来の正式な表記方法であるキリル文字になっているため、何の情報もわからないけれど、素晴らしい演奏を堪能できる。2016年はフランスのピアノトリオ、Remi Panossianも出演したようで、こちらの動画も公開してもらえないかな...とつい期待する今日この頃だ。

自宅で台湾スイーツ「オーギョーチ」をつくる

台湾に旅すると一度は夜市などで目にするのが「オーギョーチ」だろう。これは、アイギョクシ(愛玉子)というイチジク属の植物の種を水に揉んでつくる、いってみればゼリーみたいなものだ。種を水の中で揉むことでペクチンが出てくるので、加熱などしなくても自然にゼリー状になってくれる。これにレモンシロップ等をかけて食べる。

これが好きすぎて、「いつか家でつくってやろう」とばかり、昔台湾に行った折に愛玉子DIYセットを購入したのだった。
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このキットの中には、愛玉子の種と、コットンの袋(紐つき)が入っている。まずは種を軽くすすいでから、この袋の中につめてきっちりとその口を紐でしばる。次に水。これが問題だ。説明書には「ミネラルウォーター」が指定されているが、ネットをみていると「硬水がよい」「水道水なら湯冷ましを作って利用せよ」などと書かれている。「軟水はダメだ」とも。我が家にあるのは「温泉水」のみ。これは一体どうなんだ...結局、温泉水で湯冷ましを作り、指示されたどおりやってみた。水1200cc程度を入れたボールで、愛玉子入りの袋を揉む。


すると、なんだか粘力のある茶色いものが出てきた。このコロナの時代に、これから食べようという液体に素手を突っ込んでいることに少し違和感が。他にやり方はないのかしら。
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10分ほど揉んでから常温で1時間放置したのだが、なんとびっくり、あまり固まらないのだ。もしかして失敗か。私の手の油が凝固を妨げたのだろうか。焦って冷蔵庫に入れて放置したりいろいろやったのだが、結局ゲル状から脱却できなかった。

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なんというかウィダーinゼリーとかってこんな感じじゃないかな。一方で、完成写真をみると、ちゃんと角ができるくらいの塊具合になっている。ということはやはり失敗なんだろうか。今すぐ台湾に飛んで確認したい気分だ。


シロップは、レモンの氷砂糖付けから出てきた液体に蜂蜜を混ぜたものを使用したのだが、これが美味しかった。こんなドロドロでも、どうにかなるんだな。一つ問題があったとしたら、冬のデザートではない、ということくらいだろうか。オーギョーチーを食べるのは、暑いくらいの気候がちょうどいいね。

次回は、コントレックスを使い、夏場に作ってみたいと思っている。

沖縄 4 days - 本当の沖縄の暮らしがみえる宿。「民宿糸満ガリガリーおおしろ」

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私一人なら、中心街のビジネスホテルに宿泊するところだが、一緒に旅した方が面白い宿を見つけてきてくれた。これも、車旅ならではの選択肢だ。

ここの宿の特徴は...
昭和レトロな看板の数々と...(写真は撮らなかったが)宿主の一族の歴史がわかる写真やポスター資料の数々。沖縄って米国領だったのだということを改めて認識することができる。糸満のあたりは地上戦の激戦地だったので、時間が許せばそんなお話もうかがえたかもしれないな、と思う。
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そして素晴らしいのが、素朴で美味しいおうちごはんだ。こういうの、嬉しいよね。
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宿の前には、「電照菊」の畑がありここに沈む夕日がこれまた最高に美しかった...
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2019年の旅記録、過去ログはこちらから行けます。
asquita.hatenablog.jp

Django Reinhardt の誕生日に楽しむライブストリーミング - Django Courtesy Festival@BIMHUIS

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1月23日になると、マヌーシュ・ジャズファンの心はざわつくというものだ。なぜなら、1910年のこの日、マヌーシュ・ジャズのレジェンド、ジャンゴ・ラインハルトがベルギーのリベルシーという場所で生まれているのだ。その生誕を祝い、各国では何らかのイベントが行われるのが常だ。

オランダでも1月には毎年Django Amsterdam というイベントが開催されており、近隣諸国も含めて複数のライブが行われていたのだが、今年はストリーミングで1つだけライブが行われたようだ。会場はオランダ、アムステルダムのコンサートホール、BIMHUISビムハウス。
www.djangoamsterdam.com

メンバーは、おなじみオランダのギタリスト、ジミー・ローゼンバーグJimmy Rosenbergと、オランダのベーシストFrans van Geest 、ドラマーのハン・ベニンクHan Bennink、それにピアニストのピーター・ビーツPeter Beetsで、まあいってみればオランダのジャズオールスターズという感じだ。セットリストはごりごりのジャズで、もちろんジミーも素晴らしいパフォーマンスを見せている。

ライブの一部だけが現在公開されている。"Troublant Bolero"のジャズ編成での演奏に出会ったのは初めてで、私にはちょっと新鮮だった。ジミーが少し大きくなっているのには少し驚いたが、まあお正月明けだし、ファンにとっては、末長く健康で素敵な演奏をみせてくれれば、それでいいと思っている。

沖縄 4 days - 中本てんぷらで熱々のてんぷらをいただく

私はとにかく旅行が好きだ。あらゆる経験を忘れないように、また、次の旅に活かせるように、旅に行って印象に残ったことはなるべく書き留めるなり記録することを心掛けている。その書き留める媒体の一つがこのブログだったりするのだが、コロナの前は日常が忙しすぎて記録がおざなりになっている旅が多々あった。なかでも一番ひどい記録状況のうちのひとつに挙げられるのが、2019年の沖縄旅かもしれない。なぜなら、記録が途中で終わっているから。
そこで、動きが鈍っている今のうちに、いろいろと書き留めておこうと思ったのだった。

2019年の秋、沖縄の旅に出た。この時は友人が車を運転してくれたので、フットワーク軽く那覇以外のところをまわることができたのだった。地元の方のおすすめということで訪問したのが、この「中本てんぷら」というところだ。
nakamotosengyoten.com
この天ぷらは、さつま揚げではなく衣をつけた素材をあげたタイプのものだ。これを食べるためだけに、奥武島(おうじま)という離島にドライブしにきた。さすが人気店、混んでいるのでその人混みで店の場所がわかったくらい。
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注文票に記載して受け付けで渡す注文方式。もずくとか白いお魚とかいか、紅芋など、写真撮る間もなくすべて食べ切った。こういうものは揚げたてに限ります。美味しかった!


2019年の沖縄旅、途中までの記録はこちらから。当時は2020年にまた沖縄にくることは想定していなかったので、年号すらふっていないけれどもね。

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