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「しんぼる」にみる映画プロモーション

Marketing Tactics


9月12日(土)に封切りとなった、松本人志監督の映画「しんぼる」のプロモーションの場に遭遇した。場所は、渋谷のHumaxパビリオンのあたり。主人公らしい松本人志を擬人化したキャラクターが、無表情のまま愛想を振りまいている。そして、その脇では、映画のキャラクター付きステッカーを配りまくっている関係者がいる。もらってうれしい、かわいいステッカーだ。

おもしろいと思ったのは、関係者が「皆様、写真をどんどんお撮りください」と叫んでいたところだ。きっと、SNSやらブログにアップしてもらう効果を期待してのことだろう。そう、この私みたいにね。

かつて、こうした気ぐるみキャラの登場に合わせて、写真撮影が推奨されることはなかったように記憶している。気ぐるみは、そのイベント会場にいる人をおもてなしすればそれでよし、という風潮だったのだ。こうしたアナウンスがなされるのも、個人が情報を世界に発信するようになったインターネット社会ならではのプロモーション方法といえる。

ただ、このプロモーション手法だけで、それだけの集客が見込めるのかなぁ、と考える。シリーズものならいざ知らず、一般的に、映画ファンは、こういう気ぐるみだけに惹かれて映画は観ないだろう。あらすじを知るのも必要だ。この映画の場合は、封切りのタイミングに合わせて松本氏の雑誌への露出が大幅に増加したから、こんな場であらすじを訴求していくのだろう。

なお、今知ったのだが、渋谷に新しくできた「ルミネマン渋谷」の店頭には、9月30日まで、松本人志演ずる主人公の等身大人形が展示されているらしい。しかも名前は「しんぼるMAN」。その直前にかのビルの前を通ったのに気がつかなかった…が、話題性のあるビルとしっかりからむあたりは、うまいな、と思う。新宿ルミネの中に「ルミネtheよしもと」もあることから、吉本興業とルミネの関係は深い。そのあたりも関係しているのだろうか。さて、映画の集客がどう出るか。楽しみにしていよう。