北京-「王老吉」強し

北京在住の友人に勧められたノンアルコールドリンクが2つある。ひとつは「酸梅湯」という、梅とサンザシと砂糖が入った、さっぱりした梅ジュースのような飲み物、そしてもうひとつが「王老吉」。"Wang Lao Ji"と読んだり、缶には"Wong Lo Kat Herbal Tea"と記載されているが、日本人としては、「おうろうきち」と発音し、知り合いの爺さんの如く親しげに読んでしまいたくなる名前だ。

飲んでくると、出てくるのはコーラのような黒っぽい液体だが、炭酸はない。味は、「午後の紅茶」が出てくる前の紅茶飲料くらい砂糖たっぷりの甘さに、木材が香ばしくなったような味が溶け込んでいる。なんでも、「涼茶」と呼ばれるジャンルに属するお茶で、身体のほてりにきくそうな。

その勢いたるやすごくて、観光地にも、「王老吉」の看板がいたるところに掲げられていた。万里の長城の一部である世界遺産「慕田峪(ぼでんよく)長城」のレストラン入り口だって、このとおり。


大きな通りならともかく、清水寺前の土産物店通りよりもはるかに小さい通りだから、目立ってしょうがない。そして、長城に行くロープウェイの入り口にも。


…このまま行くと、ロープウェイではなく「王老吉ミュージアム」とかに導かれそうなぐらい、目立つ看板だ。ここまでやっておきながら、なぜ、長城エリア土産物店の入り口付近にある小さな飲料専門店では、大きく取扱われていないのか。


実は、「王老吉」ブランドを置かせる店を選んでいたりして。すでに日本語Webサイトも完成しつつあるので、日本進出も近いかもしれない。どこの店頭に置かれるのか、今から楽しみだ。
http://www.wonglokat.jp/