10月6日、友人の同級生がトークショーに参加するから、ということで、八重洲ブックセンターのギャラリーで実施された本イベントへ赴いた。本屋主催イベント自体は、よく行くジュンク堂新宿店でチラシをみては、気になっていた。でも、だからといってまったく読んだこともない本のトークショウに行った私は、いくら友人の誘いでもどうかしている（笑）。旅は好きだが飛行機もとくに好きじゃないし、「ものづくりスピリット」というイベントの「売り文句」のみを心にひっかけたまま、参加したのであった。
このトークショウは著者の原田マハ氏以外に、森ビルのメディア企画室長の矢部俊男氏、ワイデン+ケネディ東京のコピーラーター岩井俊介氏のお3方で進められた。というのも、この本は、チームで執筆されたものだから。毎日新聞の社用機であり、実は初の世界一周飛行を果たしたという「ニッポン」を主軸にした話であり、飛行機の話題が多聞に出てくるため、軍用飛行機マニアの矢部氏と民間飛行機マニアの岩井氏、そして毎日新聞出版局の編集者柳悠美氏が一丸となって時代考証・取材などをサポート、フィクションにして史実を忠実に盛り込んだ小説となった模様だ。まだ読んでないけど。
映像やパワーポイント資料を交え、飛行機geekが飛行機への想い入れを自由にしゃべり倒すトークショウは、結果的に大変楽しかった。読んでいない人のことを考えて、ネタバレがしないような配慮に好感度も増した。おかげで、事前のイベント告知案内ではほとんど興味がわかなかったこの本だが、イベント終了時には読みたくてたまらない本となってしまい、思わず購入、著者サインまでいただいてしまった。100名ほどいた参加者も、ほとんど本を購入していたので、八重洲BCの売上にかなり貢献したものと思われる。まさに、イベント主催者の思惑どおり（笑）。
本の魅力を伝えるためにも、本屋イベントは効果的だということを実感したのであった。
◆ニッポン号世界一周70周年アーカイブ（毎日新聞社）
http://mainichi.jp/select/wadai/nippongo/archive/
◆「翼をください」オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/tsubakuda/
