よいホールの条件


わけあって、あるホールへ出かけた。たぶん、かなり新しいところだ。キャパ600人を超すと思われる広い広い会場。天井も高く、お手洗いも並ぶ必要がないくらい大きい。音声システムがきちんとしており、たとえイベントの最中にロビーに出る必要があったとしても、会場内の様子がわかるようになっている。座り心地だって快適だし、備え付けのテーブルは広くて安定しているので、落ち着いて書き物ができる。

ただ。
唯一、唯一気になったところ。それは、会議などでテーブルを出した場合、真ん中のほうの席に行きにくいところだ。ちょうど、飛行機でエコノミークラスに乗った際、食事のサービスが始まってしまうと、窓際の席の人は移動しずらくなると思うが、テーブルを出すとちょうどあの状態になってしまう。飛行機なら3席くらいだからまだいいが、これが20席くらいになると、イベント開始後に真ん中のほうに移動するのは至難の技だ。

通路側に座っている人が、机を出しているだけならまだしも、居眠りなどされてしまった日には、その方を超えて真ん中のほうに座るのは無理というものだ。その結果、席が空いているにもかかわらず、座ることができず突っ立っている、という光景が多く見受けられたのであった。

…すべての条件を満たすホールっていうのは、なかなか難しいものです。