「ヨーロッパ・ジャズ黄金時代」出版記念パーティー@Sound Cafe dzumi

ヨーロッパ・ジャズ黄金時代

ヨーロッパ・ジャズ黄金時代


吉祥寺のSound Cafe dzumiで行われた、「ヨーロッパ・ジャズ黄金時代」出版記念パーティーへ赴いた。著者の星野秋男氏には、お世話になっている程度の関係である私がこの会に参加するのは、少し場違いだったかもしれないが、まあそういうこともあるでしょ。そう広くない店内には、ジャズ界に何らかの形で籍を置いていると思われる人が30名以上集まり、お酒や食べ物をつまみながら、星野氏を囲んで大いに盛り上がったのであった。

まだインターネットが世の中に存在しなかった時代に、ヨーロッパジャズに興味を持ち、アンテナを張り巡らせて情報収集し、まだ外貨が自由に扱えない時代に物々交換などしながら地道にレコードを集めて来た星野氏の情熱とジャズ愛には、頭が下がる。そうして自ら得た知識の集大成が、この本なのだろう。

今まで参加の機会に預かってきた出版記念パーティーというのは、往々にしてただ派手なだけで、無駄に人が集まっている、という形態のものが多かった。が、今回のパーティーは、ジャズ界における星野氏のご活躍や、ただのコレクターとしてではなく自分のためにジャズレコードを手に入れて聴き込んできたという、氏のジャズに対する真摯な姿勢を長年知っている人だけが集い、その出版を祝っていた。とってもあたたかい会だったなぁ。そしてお開きの時間に、店主の泉氏がおっしゃっていた。いきなりみんなが帰るとさみしいからね、三々五々と帰ってくださいと。少しずつ人が帰っていくその流れのなかで、私も退散したのであった。

帰り方まで指摘があるのも、またなんだかいいなぁ。ちょいと酔っぱらった余韻で、こんなことを書いている。