マトリョーシカとオルゴール&グリーティングカード展

イラストレーターの友人が出品しているときき、水天宮のSAN-AI Galleryというところで12月26日まで開催中の展覧会に行ってきた。ロシアの代表的な入れ子構造の木製人形「マトリョーシカ」が並んでいる展覧会ときいて、思い出したのは、我が家にすでに鎮座しているマトリョーシカのことだ。友人の中国土産でいただいたものだが、もう一番小さいヤツなんて、適当すぎる色付けにビックリ、というシロモノ。これはこれで味があって気にいっているのだけれど、展覧会なのだから、もう少し工夫があるだろう。

心配するまでもなく、ギャラリーには、素敵なマトリョーシカがいたるところに並んでいた。ロシアの民族衣装を着たネコのマトリョーシカや、着物やサリーなどといった、世界の民族衣装を来た女の子の人形が入れ子になっているものは、とくに素敵だと思った。また、オルゴールタイプでは、「白鳥の湖」の音楽が流れるオルゴールの入ったマトリョーシカのボディに、白鳥の絵がデザインされているなどの遊び心がある作品も。作家さんそれぞれの個性が出ており、楽しむことができた。

今ロシアでは、マトリョーシカ工房が国内で売上を落としており、窮地に陥っているようなことをニュースできいたけれども、きっと、ロシア国内ではバリエーションがまだまだ少ないからではないかしら。伝統にとらわれずに工夫をすれば、まだまだいくらでも可能性が広がると思うぞ、マトリョーシカは。