木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソン〜東洋と西洋のまなざし

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木村伊兵衛は名前だけ知っていても作品まではよく知らず、ブレッソンは、写真集を持っていて作品に好感を持っている。というわけで、東京都写真美術館で開催中の展覧会に足を運んだ。ポスターに使われている、パリの街中で互いを撮った写真が、素敵だ。

「ライカで日常の風景を撮り続けた」という共通項を持つ二人の作品が紹介されていたのだが、劇的な違いというのはよくわからなかったというのが正直なところ。以前、奈良市写真美術館というところに、土門拳入江泰吉の二人展をみにいったことがあったが、この時は同じ被写体を異なったアプローチで撮影した作品が多く展示されていたから、違いがよくわかったのだけれども。

今回のものは、二人とも、被写体が有名人だろうが市井の人だろうが、日常に溶け込んだ自然な表情や、ちょっとした瞬間をうまく捉えているなぁという共通項ばかりが目についてしまって、東洋と西洋のまなざしの違い、といったものは理解しないまま...主催者の意図をうまく汲めなかったのかな。あるいは、事前勉強不足か。よく考えると、二人の写真の特徴なんてよくわかっていないしなぁ。

ブレッソンの大好きな1枚に久々に会えて、嬉しかった。そうそ、これこれ。おもわずニンマリしてしまう。