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ごぜ唄が聞こえる2010@東松原ブローダーハウス


2月28日(日)14時〜行われた、「最後の瞽女(ごぜ)」といわれる小林ハルさんの愛弟子で越後ごぜ唄伝承者、萱森直子氏、そして、萱森氏のお弟子さんである北村紋子氏の両氏によるイベントに行った。

このイベントを知ったのは、たまに立ち寄る表参道の新潟物産館ネスパス(だっけ?)に置いてあったパンフレットがきっかけだ。行こうかどうか迷っていたら、musicircus主催で民謡などにも詳しいHさんが、「昨年も行ったけれども良いイベントだ」と太鼓判を押したので、足を運ぶことにしたのだった。

阿波踊りでも三味線を使うことがあるけれど、あれは踊りとセットでたのしむもの。三味線と唄に向き合うなんて、居眠りしてしまうかも…とある程度覚悟の上で、フリスクなど従えてイベントに足を運んだ。

細かい話はまたどこかで紹介できればいいなぁと思っているのだが、結果的にフリスク不要で、心から楽しめた。ごぜさんとは、かつて、生計を立てるために三味線と唄を披露していた、目の見えない女性旅芸人を指す。その生い立ちをみると、決して恵まれているとはいえないため、もっとさみしげなものだと思っていたのだけれども、まったくそんなことはない。歌詞もわかりやすいうえに、臨機応変に内容を変えたりするというのも、粋だと思った。きっと、無意識のうちに「盲」のほうに注目してしまっていたのだが、注目すべきは「旅芸人」としての彼女たちのプロ意識だろう。

萱森氏は、自分は「ごぜではないのに、ごぜ唄を学んでもいいのか、演じてもいいのか」という自問自答しながら、自分が惚れこんだごぜ唄に向き合っている方だ。その真摯な姿勢が、トークの端々にも現れていて、好感が持てる。もちろん、実力はいわずもがな。ごぜ唄に限らず、ある国や民族特有の音楽に向き合っている人がいると思うが、自分がその国の人やその民族の人ではない、という事実を認めつつも、その世界に近付こうともがく、そんな人は美しいと思う。

萱森直子氏のHP。詳しい解説や彼女のごぜ唄への姿勢がよくわかる。
http://www.echigo-gozeuta.com/
「ごぜ」さんの生い立ちなどは、このWebサイトで見た。
http://yuzantai.jp/essay/goze/gozeframe.htm