「吉野川」の歌詞が、乗せられない

"Awa Dama"という阿波踊りをやっている人のための雑誌を整理していたら、阿波踊りでよくつかわれる「吉野川」という笛の旋律に歌詞が付いたという記事があった。この旋律は、もともと東京の日本劇場で行われたイベントに出演した寺内タケシさんが披露したメロディが、殿様連の連員さんの手で笛用にアレンジされて広まったと説明されている。でも、その寺内氏の披露したメロディの原曲はなんだったのか、そっちのほうが気になる…と思いながら記事に目をとおした。

さて、そんな「吉野川」に、殿様連の連員さんが歌詞を付けられたそうなのだ。

1.舟は千来る 万来る中に おつるの舟は まだ見えぬ
2.眉山の桜  すだちの花は 踊り子たちの 白い肌
3.阿波の徳島 両国橋に 三つ合い橋に 祖谷の吊橋

うん、徳島を説明するキーワードが随所に出てきて、阿波踊りに似つかわしいのだけれども…ところで、どうやってこの歌詞をあの「吉野川」に乗せるのか、皆目見当が付かない。私の連でやっている「吉野川」の旋律は、4拍子カウントでだいたい26小節くらいから成り立っているのだが、この中に繰り返しのメロディは一つもないため、分断はできそうにない。当然、その一続きのメロディを、12ブロックしかない上の歌詞に当て込むのは不可能だ。そもそも小節の数と歌詞のブロック数が合ってないし。今のところ歌詞を確認する術もないのだが、どういう仕組みになっているのか、いつか見届けたいと思った。

歌詞の謎を解くためにYouTubeをあさっていたら、先日のふるさとまつりの美しい映像を発見した。「吉野川」は使われていないけれども、迫力ある演舞にうっとり。