YouTubeに登録したお気に入り動画が、他人からみえている!?

私の音楽趣味は、浅くて広い。J-popに80's、ボリウッド音楽にマヌーシュ・ジャズ、ラオスやタイなどのポップスにジャズ、ボサノヴァなど。これらの音楽の最新情報をピックアップするのに、YouTubeは欠かせないツールになっている。気に入った曲や、好きなアーティストのライブ映像を見つけては、お気に入りにどんどん登録していく。こんなふうに、私はオンライン上でも音楽体験をしているのだ。

さて、ある時から、YouTubeのトップ画面に、こんな画面が出てくるようになった。
YouTube で友だちを探す-YouTube アカウントを持っている ● 人のユーザーがあなたの友だちかもしれません。」というメッセージと、明らかにメールをやりとりしたことのある知り合いのアカウント。このアカウントネームをクリックすると、その人の年齢と、お気に入りに登録した動画が全部まる見えとなってしまう。

人の趣味を見るのは、楽しい。でも、音楽仲間ならともかく、仕事上の知り合いが気に入っている動画なんて、見たくもない。なかでも、「会社の人には内緒」という、ある趣味を持っている人のお気に入りがたまたま見えてしまったのは、心底嫌だった。私は彼の趣味を知っているのでそれらが見えても気にならないが、彼のお気に入りを偶然見た人は、彼のことをどう思うのだろうか。

というわけで、この瞬間、私はプライバシーを隠そうと決めた。「他のユーザーが自分のアクティビティを見つける可能性 」というのをクリックし、「プライバシー設定」で、私のメールアドレスで友だちが私のチャンネルを見つけることができなくなったのを確認した。これで、私の趣味が、だれかのサイトの表示されることはなかろう…と思っていたのだが…。

最近、Havana Swingというマヌーシュスウィングバンドから、ダイレクトメールが届くようになった。1回目は偶然だと思ったのだが、2回も来ると、不安になる。第一、マヌーシュジャズはまだマイナー音楽の部類であり、不特定多数にDM送る意味などないはず。こういう系の音楽を私が好きだということが、なぜわかるんだ? プライバシー設定はきちんとやったのに、という自信と、でも実際にはなぜか情報が漏れているような気がする、不安がうずまく。

そんな折、ツイッターに、似たような問題を抱えている人の発言が出た。思わず共感のつぶやきをポストしたが、その方も設定方法はわからないとのこと。すると、その発言をみた、ITに詳しい知り合いが、「お気に入りが、外から見えるようになっているよ」と教えてくれた! うそ!プライバシー設定とは、違う設定がいるということか?? 彼に設定方法を教わり、やっと、知り合いは私の趣味の世界を見ることができなくなったはずだ。

やり方は簡単。YouTubeにログインしてから、http://www.youtube.com/my_profile へ接続→ [チャンネルを表示]->[いいえ]を選択。これで大丈夫だ。

元仕事仲間のY氏が、"youTubeってオンラインのビデオブックマークだと思ってたら、実はビデオを媒介にしたソーシャルメディアでもあった。そこの説明ぐらいしろよ!って感じだね。"といっていた。まさに、おっしゃるとおりだ。一応IT会社にいるのに、そんな私でも対応に苦慮するこの現象、まったく、無料ITツールはうかつに情報を入れるものではないね。

せっかくだから、DMを送ってきたHavana Swing Bandを見ておこう。