落語をどう世界に伝えるか。

日経新聞を読んでいたら、上方落語家の桂小春団治氏が紹介されていた。なんでも、オペラにヒントを得て、日本語のまま字幕を付けて落語をやることを考案。今年2月には、NYの国連本部にて英語・フランス語・スペイン語・中国語の4カ国語の字幕付きスクリーンとともに落語公演をしたらしい。
◆落語:国境超えた笑い 桂小春団治さん、国連公演
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20100220dde041200012000c.html

そこで思い出したのが、大島希巳江さんのことだ。社会言語学の世界から、エスニックユーモアの研究を経て英語落語を考案、自ら台本を作って噺家さんたちに覚えてもらい、世界公演を始めた人。学問的興味から彼女の講演会を聴きに行ったのは、もう10年も前のことだったと思う。検索してみたら、今もご活躍の模様。

◆まだまだマイナーな「Rakugo」英語落語家として世界を巡る
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090602/157200/?P=1

◆英語落語
http://www.english-rakugo.com/

どちらのアプローチが正しいのかは、わからない。日本のユーモアは日本語経由で伝えたいという気持ちもあれば、ことコメディについては、タイムラグを感じさせないためにも英語にローカライズして、直接伝えたい気持ちもわかるから。両者とも日本を伝えようという気持ちは同じ。ご活躍を期待したいなぁと思ったのだった。