MIRABASSI, RENZI & PARKER TRIO@Blue Note Tokyo

アイスランド火山噴火による空港閉鎖の影響で、今回、パリ在住のGiovanni Mirabassiは3日もかけて苦労して来日したらしい。曰く、パリの空港からバスにのって12時間、パリより一足先に空港閉鎖が解除されたトゥールースへ出向き、そこから5時間待った後香港行きの便へ。さらに、香港では乗り継ぎが間に合わなかったため、さらに待って東京へ到着したそうなのだ。ギリギリ間に合った感のある初日だが、旅の疲れをみせるどころか、むしろナチュラルハイな状態で演奏をしていた。

演奏は、"OUT of Track"から少しやっただけで、あとはほとんどが初めて耳にするオリジナル曲ばかりだった。しかも、ベースのGianluca Renziの曲や、ドラムのLeon Parkerのオリジナル曲も。Giovanniは自分のオリジナル曲に自信がある人だと思っていて、そもそも一昨年に発売された"Out of Track"にスタンダードが入っていることにも驚いたのに、今度はメンバーの曲をやるんだ…とまたびっくり。で、ふと気が付いたら、ブルーノート東京のサイトで表示されているトリオ名が"Giovanni Mirabassi Trio"ではなくて、"Mirabassi, Renzi & Parker Trio"になっている。もしや、彼らのレパートリーにメンバーそれぞれのオリジナル曲が介入してきたことと、このバンド名変更は、無関係じゃないのだろうね。

それにしても不思議なのは、メンバーそれぞれのオリジナル曲も、このトリオで演奏されると、あるいはGiovanniのピアノにかかると、すべてミラバッシ節に変化する、ということ。Gianlucaのオリジナル曲が入ったアルバムを聴いたことがあるが、彼が自分のリーダー作でやる自分のオリジナル曲に、ミラバッシの香りはまったくないのに。不思議なものだ。

ちなみに今回のライブは、ライブ版録音として発売される予定らしい。自分が行ったライブが後々ライブ版として売られることはあったけれど、「今、ライブ版録音してますっ」って宣言されるライブって初めてだ。これまた不思議。

http://www.bluenote.co.jp/jp/movie/