信州佐久平みち、潟のみちほか〜街道をゆく9(司馬遼太郎、著)

上田市内で見掛けたせせらぎ。さわやか〜♪

昔は、旅をすると必ず、「街道をゆく」の当該箇所編を入手して読んだものだ。今回、偶然立ち寄った本屋さんで久々にそんな習慣を思い出して、この本を入手した。今や本屋で見掛けるのは新版ばかりになってしまったが、これは以前から愛読していた「朝日文庫」のもの。

街道をゆく 9 信州佐久平みち、潟のみちほか (朝日文庫)

街道をゆく 9 信州佐久平みち、潟のみちほか (朝日文庫)

ところが、せっかく軽井沢〜上田〜佐久平をウロウロしていたのだが、そういえば名所旧跡に行ったわけではなかったので、地名だけはピンとくるものの、実感はない。そんななか、司馬さんの本のいいことは、旅全体がゆったりしている分、街を歩いていて気付いた小さなことなどにも目を配っているところだ。

これは、キャボット・コーヴの軒先で見つけたお花。花壇とかに植わっているわけではないが、きれいだなぁと思って写真を撮っておいた。

本の中に、司馬さんが「紫色の花の穂が点々とついている草」という描写が。これって、この花なんじゃないかしら。佐久平のみちにおける司馬さんの案内人、桜井さん曰く、この花は「草藤」といういうそうな。自分の小さな気付きが、本の中身とシンクロすると、それだけでうれしいものだね。