都内某所で読書会。その予習也。

四ツ谷荒木町にて、読書会がある。課題本は、宮沢賢治銀河鉄道の夜」。
そもそも、私は宮沢賢治を読んだことすら忘れかけているし、読書会の参加は初めてだ。「1冊の本を通じて、違った見方や考え方に触れ、何かしら発見のある場になればいいな」ということなので、きっと、いや絶対、予習をしておいたほうがよさそうだ。というわけで、ここにメモしておく。

たぶん、いや絶対トンチンカンなことを述べているので、この話が好きな人ほど、以下は読まない方がベターだと思う…。

★課題★
① 好きだったところ
主人公のジョバンニが、母親を気遣って、お祭りにはカムパネルラと行くようなそぶりをさせ、安心させるところ。

銀河の明るさの表現。「まるで億万の蛍烏賊の日をいっぺんに化石させて、そら中に沈めたという工合…」あとは、銀河の河原(プリシオン海岸?)の小石の表現も素敵。

「蠍の火」の話とそれに倣ったジョバンニの決意。「ほんとうのみんなのさいわいのためならば、僕のからだなんか百ぺん灼いてもかまわない」

② 理解できなかったところ
登場人物名はイタリア系?讃美歌やトマトなども出てくる一方、日本人の女の子も出てくるなど、舞台のイメージが定まらない。あ、銀河だから国境なんて超えているということか。

「おっかさんはぼくをゆるして下さるだろうか」お母さん、亡くなっているのか。

カムパネルラの出来事をきいて、45分の捜査の後みせたお父さんの冷静さ。博士だからか?

③ ジョバンニの孤独と、生のメッセージとしての牛乳の関係
牛乳は、病気のジョバンニ母が飲むであろう飲み物として出てくる以外に、銀河=天の川を「乳の流れ」と表現されている。
あとは、配達されていない牛乳=手の届かない銀河の象徴か?
「神々しい白いきものの人」は神様かしら。牛乳やさんや巡査さんは、いずれも白い服。しあわせを与えてくれるから?

後でもらった牛乳瓶はあたたかい。ジョバンニにとっての「本当のしあわせ」がすぐそばにあることと、牛乳の温度はリンクしている?

牛乳屋の門だとか街並みとか丘や草や林など、けっこう多くのものが「黒」で示されていて、牛乳とは対照的ね。カムパネルラのお父さんも黒い服だ。

④ 旅路がなぜ銀河であったのか
ジョバンニが想像のなかで機関車と化しているところがある。これと関係あるのかな?

★その他雑感
なぜか「星の王子さま」とリンクするのは、気のせい?
「双子のお星さまのお宮」「蠍の火」など、他の短編とつながっている表現が多数あり。
原稿の抜けや脱字が多いのに世界観としてきちんと伝わるのは、なんでだろう。

うう、まとまらない。私、このまま会に参加して大丈夫なのだろうか。とりあえず、行ってみよう。