次期Liverpool FCの監督は?

イングランド、プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)では、先日、監督ラファエル・ベニテス(Rafael Benitez)の退団が決まった。ファンにも人気だったこの監督、オーナーと合意の上での退団とはいえ、もともとケチだといわれていたアメリカ人オーナーを擁護するファンもおらず、かの地では、米国国旗を燃やすなどの大騒動になっていたようだ。今も、来る監督次第では、看板選手たちがリバプールFCを去る可能性を示唆するなど、予断を許さない状況になっている模様。そして、すかさずFC内の出来事に対し、意見表明をするリバプールファンがいる。


"Liverpool FC built by Shanks, Broke by Yanks."
リバプールを欧州最強のチームに育てた伝説の監督、ビル・シャンクリー(Bill Shankly)とかけて、「リバプールFCは"シャンクス"(シャンクリー)によって立ち上げり、"ヤンクス"(アメリカ人、つまりヤンキーであるオーナー)によって壊される」なんて痛烈すぎる皮肉ではないか。リバプールのサポーターのつくるバナーは、語呂もよければ時代の流れもきちんと汲んでおり、いつも感心させられる。

こんなアツいチームだから、ファンみんなが納得できる名監督を探すのは至難の業だろうな。しかも財政難だし…。どうか、次期監督は、よいバナーでむかい入れられるような人でありますように。

ちなみにこのシャンクリー、フットボールにかかる数々の名言を残していることで有名だ。
http://www.shankly.com/article/2517
"Some people believe football is a matter of life and death, I am very disappointed with that attitude. I can assure you it is much, much more important than that."
(フットボールが生死にかかわる問題だと言う人がいる。そういった考えに私は失望を覚える。断言するよ、生死なんかよりそう、はるかに重大なことなのだと。)

そして、シャンクリーの言動がどれだけ人々の関心を集めていたのかよくわかる映像もある。

そこらの政治家よりはるかに人気だろう…。
過去にここまで人気の実力派名監督がいて、何かと引き合いに出されるのだから、次期Liverpool FCの監督探しは、難航必至だよな。

Shanks: Authorised Biography of Bill Shankly

Shanks: Authorised Biography of Bill Shankly