高円寺阿波おどりを収めた「ぞめき壱」〜久保田麻琴プロデュース


生まれも育ちも杉並区で、チビッコの頃は普通に阿波踊りを観に行っていたけれど、その私がひょんなことから高円寺の連にお世話になることになって、はや3年くらいか。しかも、阿波踊りの連に入ったことを10年以上の付き合いになる友人に告げたところ、何と彼女のお父様が昔高円寺の商店街にお店を持っていて青年部に所属しており、「高円寺ばか踊り」をまさに立ち上げた人だったことまで判明。(ちなみに彼女のおじい様は徳島出身だとか)。何というご縁だろう。

第1回高円寺ばか踊りのとき、お父様は、恥ずかしさのあまり、女装して商店街を風のように駆け抜けたという。当時の写真もみせてもらったが、ほんと、町のチンドン屋程度の規模だった。それが54回を迎えた今、踊り手だけでも10,000人を擁するというのだから、大したものだと思う。

そんな高円寺阿波踊りに感動をしたということで、先日、久保田真琴氏による高円寺阿波踊り連による演奏CD「ぞめき壱」が発売された。阿波踊りってみんな似たような音をちゃんかちゃんかと奏でるようでいて、実は全然違うのだ。そもそも、きちんとした楽譜もないし、だれがリーダーをやっているかで、基本のぞめきサウンドもリズムも微妙に変わる。昨今は、ブラジルのサンバっぽい音を採用している連もあって、そんな音の聴き比べだけでも楽しい。そんな音の発見をするには、うってつけのCDがこのCDなんだと思う。

でもね、お祭りのだいご味はやはり生音。ってなわけで、これから高円寺に行ってこよう。今日も明日も、盛り上がっちゃうぞ。
NPO法人 東京高円寺阿波おどり振興協会