目くらましの道(ヘニング・マンケル著、柳沢由美子、訳)

目くらましの道 上 (創元推理文庫)

目くらましの道 上 (創元推理文庫)


目くらましの道 下 (創元推理文庫)

目くらましの道 下 (創元推理文庫)


スウェーデンの片田舎を舞台に繰り広げられる推理モノシリーズの第五作。この本は、イギリスの文学賞で、英国推理作家協会 (The Crime Writers' Association) から選ばれるゴールドダガー賞を受賞したらしい。

クルト・ヴァランダーという警官が活躍するこのシリーズは、ただの推理物とは一味違う。事件を通じて社会が抱える問題をきちんと描き出しているため、ストーリー展開に深みが出るのだ。

今回の話も、殺された人の親御さんのことまできちんと描ききっており、感動的だった。