意外なところにThe Rosenberg Trio。"La Fuente ft. Rosenberg Trio"

27歳のオランダ人DJ La Fuente(ラ・フエンテ)が、恐れ多くも、ローゼンバーグ・トリオとコラボしているのを見つけた。
DJ LA FUENTE | Welcome to the nonstop flow of the dynamic legend with the Afro, big sound and endless energy! - DJ La Fuente has his own original sound. House music at its best. Soulful, upbeat, powerful and uplifting, a big nonstop hype with a virtually unparalleled energetic stage performance. Always bringing that good vibe and tearing the roof of!
タイトルは、"Guitarra"、"ギター"を意味するスペイン語だ。オランダのシングルベスト100の16位になったとか。

たしかに、タイトルどおり、ギターソロに焦点があたった曲にきこえる。Stocheloがフラメンコジャズっぽい音をばりばり鳴らしている様子がわかる。そういえば、Stochelo氏(The Rosenberg Trioのリーダー) は、Romane氏と作った新作アルバム"Tribulations"に関するインタビューのなかで、「(自分の音楽の)根っこはつねにジャンゴにあるものの、ちょっとマヌーシュ・ジャズの枠組みを超えてみるのも楽しいものだ」ってなことをいっていたが、かなりの跳躍だと思う。ジャンゴ道って懐深いんだね。
この作品には、ストーケロたちほどの手腕が本当に必要なの?なーんて思いたくもなるが、きっと、日本でいえば、須永辰緒さんみたいな有名DJの方が、堀内孝雄さん狙いでアリスに声をかけて、国産DJサウンドを作ったようなイメージなんじゃないかと勝手に解釈している。(なんか違う? でも、J-Pop範疇でのギター演奏といえば、フォークギターが思い浮かんでしまったのだよ)ギターの音がしっかりしているので、数段気持ちのいいクラブサウンドに仕上がっている。こういうの、キライじゃないな。
ところでこの曲、一応歌詞もあって、スペイン語である。歌詞は至ってシンプル。
Bebo café negro

Bebo café negro, sola
Y antes de tomar el primer trago
Bebo café negro, sola
Me veo a mi misma en el oscuro

Bebo café negro,
mi niñez, mi impaciencia, mi color

この歌詞が、Wanda Joostenという人の"Café Solo"という曲の一部とまったく同じなのが気になる。まあDJだし、きっと元歌をミックスさせたんだろうが、この元歌がうまく探せなかった。一度聴いてみたいものだ。

なお、DJ La Fuenteは、アイリッシュ・バイオリニストAnastasija(アナスタシヤ)とのコラボレーションもしている。こちらは、YouTubeで50万viewを得たヒット曲…らしい。

さすがDJ、いろいろ合わせるのが上手なようで。こういう感じが、今のヨーロッパにおけるクラブサウンドの流行りだったりするのだろうか。イスタンブールのクラブで、こういうスペイン語ベースのビートサウンドばかり流れていたことを思い出した。