街道をゆく 24〜近江散歩、奈良散歩(司馬遼太郎)

街道をゆく 24 近江散歩、奈良散歩 (朝日文庫)

街道をゆく 24 近江散歩、奈良散歩 (朝日文庫)


司馬遼太郎氏の本はそんなに好きではない。なんていうと世間に反感を買いそうだが、もちろん嫌いでもない。ただ、なんとなくテンポがゆったりすぎたり、寄り道が多いので、通勤途中の10分を使って細切れに読み進めると、話の筋が捉えられなくなってきて、迷子になってしまうことが多い。でも、「街道がゆく」シリーズは、自分が旅する先の巻は入手して読むことにしている。
さて、近々奈良に行く用事があるため、読むことにした。近江散歩パートはつるっと読み進め、奈良散歩を中心に。
先日、某先生に東大寺修二会(お水取り)聴聞の心得をうかがったのだが、その際に拝聴したかなりディープな話が、この本でも普通に触れられている。さすが、この人の紀行や旅の考察には、感心してしまう。行事に関する周辺知識だけでなく、実際の見所までも得たような気になった。本物を観るのがたのしみ!