イリュージョニスト


http://illusionist.jp/
(シルヴァン・ショメ監督、2010年、英仏、L'illusionniste)
一人のしがない年老いたイリュージョニストというよりは手品師。街から街へと興行して日銭を稼ぐも、あまり人気とはいえない。ところが、とある娯楽のなさそうな貧しい街で、珍しく人気を博す。その模様をみていたある貧しい娘は、彼を"魔法使い"と信じて付いて行くが…。
ジャック・タチ監督が娘さんのために考え出したスクリプトを、「ベルヴィル・ランデブー」のシルヴァン・ショメ(Sylvain Chomet)が映像化。彼のアニメタッチが切ないストーリーに何ともフィットしていて、ほんのり泣ける仕上がりだった。ベルヴィルもいいけど、こちらも好み。
ところで、この映画のプロダクション?の名前が、Django filmsみたいな名前だったのだが、気のせいかしら? ベルヴィルのときはサントラもさることながら、映像にも、ジャンゴ・ラインハルトが登場していたけど、今回は作中のジャンゴ臭には気が付かなかった。あとで調べてみよう。

[付記]で、映画のプロダクションを調べてみたら、本当に「Django Films Illusionist Ltd」という名前でエジンバラを本拠とし、ジャンゴ・ラインハルトから名前を取った模様。ただし、この映画のためだけに設立したものなので、映画が出来てしまった今は御用済み、みたいだ。