Jimmy Rosenberg de reincarnatie van Django Reinhardt


ジミー・ローゼンバーグJimmy Rosenbergは、若い頃から大活躍した、オランダ出身の凄腕ジプシーギタリストだ。英国発のジャンゴ関連ドキュメンタリーで幼いジミーを観て惚れこんで以来大ファンなのだが、近年は表舞台でみることはなくなった。Jimmyのプロデュースを手掛けていたヨン・ラーセンJon Larsenが、現在のジミーを探し出し、その様子を収めたドキュメンタリーで、ちょっと近況を垣間見たくらい。
そんな彼を扱ったオランダで放映されたドキュメンタリー番組のダイジェスト映像を偶然見つけた。2008年5月にMart Spykers氏が撮影(編集?)した映像らしい。タイトルは、「ジャンゴの生まれ変わり、ジミー・ローゼンバーグ」みたいな感じだろうか。
彼の生い立ちや、子供の頃のテレビ出演、ライブ出演前の楽屋、自分が暮らすトレーラーや家族、インタビュー風景等貴重な映像が多く収められているのだが、問題はすべてオランダ語だということ。英語で字幕が入った「15歳でソニーレコードと契約」っていうところしかわからなかった…アーア。
で、ふと思いついたのだ。試しに、字幕をGoogle翻訳に打ち込み、英語に変換すると…あら不思議。けっこう正確に意味を把握できる。「速弾き演奏のコツは?」なんてインタビューされている場面もあるので、参考になる人もいるかも…? 
エピソードとして印象的だったのは、ある日、ジミーがジャンゴをまねて"J'attenderai"を二本指で演奏したのを観て、ジャンゴを個人的によく知る男性が感動して泣いたという話。これが、ジャンゴが新たに生まれた瞬間だった、というわけだ。
一方で、ジミーは語る。「友達はたくさんいる。けれども、キャンプの外に暮らしている子は、自分たちジプシーと遊ぶと親にぶたれて、二度と遊びに来なくなってしまう。さみしいよね」と。10代にしてなんて切ない思いをしているのだろう。観てるこちらもさみしくなってしまった。

ドキュメンタリーの内容はわからずとも、小さな体で大きなギターを華麗に弾くジミーの姿はいとおしく、映像に引き込まれる。私はいつか本物の演奏を観たい。今日は七夕、この願い叶わないかな。