2010年10月放映のジャンゴ・ラインハルト関連ドキュメンタリー、完全版を発見。

2010年10月、フランスでは、あるドキュメンタリー番組が放映された。昨年はジャンゴ生誕100周年であり、さまざまなドキュメンタリーが放映されていた。いろいろな映像の存在を知ることができたのは嬉しかったが、日本で観られる映像などほんの一部。フランスから送っていただいたり、YouTubeにアップされていたトレイラーから一部映像を観ては満足したりしていたのだが…。
"Sur les pas de Django au coeur d'un heritage"、ジャンゴ関連ドキュメンタリーが放映された! - 空間Annex
Levis-Adel Reinhardtを知り、その演奏を楽しむための動画 - 空間Annex
本命だったドキュメンタリー"Sur les pas de Django au coeur d'un héritage"の完全版、とうとう見付けた。David ReinhardtにLevis-Adel、Angelo Debarre、Samy Daussatなど、日本でもおなじみのミュージシャンの演奏も堪能できるし、フェスの裏舞台の様子もちょっとわかるので、インタビュー部分を飛ばして観ても楽しめる映像だと思う。
映像は、名曲"Nuages"とともに、ジャンゴがその余生を過ごした街、Samois-sur-Seineの映像から始まる。曰く「ジャンゴ音楽の巡礼者の集う街」と。かの地で行われるフェスの模様や、ジャンゴの銅像起工式の映像もあった。一方、ベルギーのリベルシー。ここはジャンゴの生まれた街として、やはりフェスの実施や記念館の運営などをしている。どちらの街も、ジャンゴ・ラインハルトを「文化遺産」として大いに活用している感がある。
ジャンゴの作ったマヌーシュ・ジャズは、いつしか宗教行事、つまりミサなどにも用いられるようになったらしい。牧師でありギタリストでもある人が何人か登場する。Wasso Ferret氏もその一人であり、"Ma vie est un orage"や"Je lève les yeux"は、讃美歌をマヌーシュ・ジャズ風にしたもののようだ。(やっと以前みたTrailer映像の意味がわかった…)。まるで、ゴスペルみたい。
今や、マヌーシュ・スウィングはフランスを代表するジャズのスタイルとなり、マヌーシュ出自でない人や世界中の人を惹きつけている。この音楽を理論化して、より多くの人が学べる体制を構築する人もいれば、ライブスポットも増えた。Aux Petits JoueursAux Petits Joueurs - Bistrot-Concerts - 59 rue de Mouzaïa 75019 Parisっていうところ、メモっておこう^^
映像の中で、確かTony Gatlifがジタンやマヌーシュ、ツィガン、旅する人々gens du voyage…ジプシー全体のアイデンティティが、ジャンゴ・ラインハルトの音楽なのだ、と言い切っていた。そしてその音楽は、「そのまんま」の姿ではなく、確実に"進化"していくんでしょう。冒頭のNuagesと最後のNuagesが異なったものであるようにね。




うーん、何かまだ大事なことを理解していないような気がするので、また観直してみようと思う。ジャンゴ・ラインハルトの作った音楽のことがわかる、とても良いドキュメンタリーに巡り合えたことに満足。