ニューヨークのとけない魔法

ニューヨークのとけない魔法 (文春文庫)

ニューヨークのとけない魔法 (文春文庫)


著者は、貧しい子どもたちに日本語を教えていた経験のあるライターである。彼女の暮らすニューヨーク日常のさまざまな出来事を、英語のフレーズとともに綴ったものだ。
東海岸の暮らしに、周りの人とのコミュニケーションなんてないだろうとの予想を見事裏切る、ストーリーの数々に心温まる。また、米国ならではの英語表現が満載なので、実用性もある。greenがお金のことをいうなんで、なかなか教科書にはないだろう。あとは、If you want it, go for it. なんて言葉は、まさに心にしみる処世術かもね。
あと、ユダヤのお祝いハヌカの話にふれていたのは、収穫だった。クリスマス時期にユダヤ人の友人が交わす挨拶から、ちと気にしていたのだ。
結局のところ、この本のメッセージは、これだろうね。
There's nothing like the streets of NYC.