Ninine GarciaとMarcel Campionによるジャンゴ・トリビュート曲 "Inaccessible"

昨年は、ジャンゴ・ラインハルト生誕100周年に合わせてPlace Django Reinhardt(ジャンゴ・ラインハルト広場)というのが誕生し、その記念式典が行われていたのだが、そこで演奏されていたのが、この"Inaccessible"だった。
Place Django Reinhardt(ジャンゴ・ラインハルト広場)、誕生。 - 空間Annex
ニュース映像にかぶってしまって、きちんと聴けていないものの、素敵な曲だわぁと思っていたら、そのフル演奏画像がアップされていた。
La Chope des PucesのオーナーであるMarcel Campion氏にNinine Garcia、そして、彼のお父様が発起人として立ち上がったジャズ・マヌーシュ学校l'Ecole Mondine Garciaの先生方が参加し、学校内のスタジオにて録音されたとか。

ギターの腕前のほどはよくわからないが、ご本人は真剣そのもの。オーナーの特権って感じなんだろうか。
ところで、Marcel Campion氏って、実業家であると認識していたが、一体何者なんだろう…と思って調べてみた。5世代続く露天商(って訳していいんだろうか。le foraine)の家系で、自身も10代の頃からフライドポテトの屋台など運営していたらしい。チュイルリー公園で毎年行われている La Fête Foraine(移動遊園地)の仕掛け人でもあり、大観覧車Grande Roueを設置したり、回転木馬を置いてみたりして、イベントを盛り上げている。
La Choupe des Pucesを買ったのも趣味の音楽をより楽しむ目的なのだろうが、今やこのお店は、居酒屋にレストラン、ライブハウス、そしてレコーディングスタジオとしての機能も兼ね備え、音楽学校まで併設しているんだから、大したものだと思う。確実にマヌーシュ・ジャズの発展に貢献しているものね。
ちなみにCampion氏、ジプシーが使うキャラバン車も所有しているようだ。実際に使っているのかな。気になるところです。
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