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MPB1967(Uma Noite em 67)



本日より、ブラジル映画祭2011が開催中だ。今日は、この映画だけは絶対観てやろうと思って出向いていった。

「MPB1967」(2010年、ブラジル、Renato Terra e Ricardo calil監督)
当時のブラジルは音楽フェスティバルが盛んだったらしい。そんななか、TV Recordsが主催した音楽フェスティバルのなかで、1967年10月に行われた3回目のコンテストの模様を映し出したのがこの映画である。
はっきりいってコンテストの模様は映像も画質が悪ければ、観客の歓声やらブーイングやら歌声が大きすぎて、これだけをぶっ通しで観るのはツラい感じだ。でも、当時このフェスを発案したSolano Ribeiro、番組ディレクターPaulinho Machado de Carvalho、審査員をやっていたSergio Cabral、音響をやっていたZuza Homem de Mello、そして音楽ジャーナリストのChico de Assis, Nelson Mottaがインタビューで登場し、当時の様子を今の映像で補足してくれる。
もちろん、当時の出演者たちも。Edu Lobo, Gilberto Gil, そしてCaetano VelosoにChico Buarque。ひどくブーイングされていた某氏がいたが、お客さんも正直なものだ…。
この映画では、予選でブーイングされた人もさることながら、最終的には上位5位の歌手たちにスポットがあたる。いやぁ、どれもよい。
もともと好きな曲"Ponteio" by Edu Lobo & Marilia Medalha

"Quem me dera agora Eu tivesse a viola pra cantar"
もしギターがあったらうたったのに♪ というような歌詞だったのね。歌詞を知るとますます心にしみる。
Gilberto Gil & Os Mutantes "Domingo no Parque"

林檎殺人事件というかなんというか、とにかくちょっとさみしい歌詞。
Chico Buarque & MPB4 "Roda Vida"

これも歌詞がよかったなぁ。私が審査員だったらこれを1位にすると思う(まあ呼ばれちゃいないが)。
インタビュー中にMPB4のメンバーが、当時Chicoとやった、この"Roda Viva"を生音で再現しているのだが、これがまたとてもよいです。この番組で徴収が盛り上がるようにきちんと工夫が凝らされているのだ。

私は自分の備忘録のためにここに出てきた曲を書いているが、この映画の醍醐味は、ライブにすべて字幕で歌詞の意味が出てくること、出演者や関係者が当時の本当の気持ちを40年以上を経て語ること、そして、音楽ムーブメント「トロピカリズモ」の背景や、中心人物たちの心持ちが少しわかるかもしれないこと。ブラジル音楽好きにはオススメだ。
そうそう、イベント初日は、上映前に中原仁さんが映画の解説を入れてくれた。これはよかった。