警視庁捜査一課殺人班(毛利文彦)

警視庁捜査一課殺人班 (角川文庫)

警視庁捜査一課殺人班 (角川文庫)


系使用捜査一課殺人班というのは、エリート集団なのだそうな。犯罪の中でも殺しというのは、被害者がすでに話ができない状態ということで、最も困難な捜査だから、というのがその理由。
ドラマでもなんでも、刑事モノというのはよくあるので、なんだか知った気分になってしまうのだが、この本で紹介されている事例やら手法はよりリアルであり、事件を調べ上げるその根気は迫力満点だ。そして、職人魂を感じる。
最近、警視庁は不祥事というか、トホホな失敗が多いというのは、この筆者が指摘しているように、時代の変化なのか、日本社会の変容そのものなのか。大変だとは思うが、どうか社会をよくするために活躍してほしいと切に願うところ。