3分20秒でジャンゴの生涯がわかる、秀逸ドキュメンタリーDjango Reinhardt


2003年にアルゼンチンで作られたジャンゴ・ラインハルトのドキュメンタリー映像を見つけた。ナレーションはスペイン語なのだが、英語字幕が付いており、ジャンゴの生涯がかなりコンパクトにまとまっていて、オススメ。
このドキュメンタリーがさらに秀逸だと思うポイントがある。それは、アルゼンチン発の情報として、アルゼンチンにおけるマヌーシュ・ジャズの紹介に貢献した人々が紹介されているところ。一番重要な人物として挙げられているのが、オスカル・アレマンOscar Alemanというギタリストだ。Wikiの情報を信じるならば、1909年2月に旅芸人の一家に生まれ、6歳にして一家で結成しているバンドでカバキーニョを演奏開始。10歳には両親が相次いで亡くなって孤児となり、路上でダンスや音楽のパフォーマンスをすることで日銭を稼ぎ、ギターを購入、エンターテイナーとして活躍をした。30年代にはパリにわたり、ここでジャンゴ・ラインハルトとの邂逅を遂げる…とまあはっきりいって、オスカルの話だけで長い文章になっちゃいそうだ。また別途。
Oscar Aleman
他にも、Hernán Oliva(チリ出身のバイオリニスト)、SWING 39(Héctor López Furst/Ricardo Pellican/Walter Malosetti/Héctor Bassoで編成されるカルテット)…とここまできて、ふと気が付いた。この、Swing 39のメンバーであるリカルド・ペリカンRicardo Pellicanこそが、このドキュメンタリーの製作者であり、ナレーションを担当している人なのだ。自分がこの音楽をやっていたら、こういうドキュメンタリーを作りたくなるのも当然なのかもしれないね。
1981年に放映された、Swing 39のライブ映像もついでに観てしまった。