プラド美術館所蔵 ゴヤ 〜光と影@国立西洋美術館


久々に上野に出向いた。晴れた日に行けるとなおよかったのだが。
プラドには大昔行ったことがあるが、その時は裸と着衣のマハが隣同士に展示されていたような記憶がある。今回着衣バージョンが日本にあるので、この期間プラドにいった人は、ガッカリするかも?
一番びっくりしたのは、「マホ」は伊達男、「マハ」は粋女みたいな意味だということ。てっきり「マハ」って名前のおんなの人かと思っていたら、違ったのね。大正時代のモボとかモガって感じか。
比較的地味目なラインナップで、風刺系の素描が多かった。「ロス・カプリーチョス」という風刺の素描とか、戦争の悲惨さを伝える素描もたくさん。これがけっこう緻密で、すごく小さい画なのにリアルなのだ。
個人的におもしろかったのは、「闘牛技」についての素描。敢えて危険んたシーンを描いたりして、普通はマタドールの大胆さなどを伝えそうなものを、どうも目線がクールなのだ。
有名な油絵ばかりに目が行きそうなゴヤ作品だが、実は素描も要注目だ。