ゴッドファーザー


(The Godfather、1972年、米、フランシス・フォード・コッポラ監督)
映画の存在はもちろん知っていた。このニノ・ロータによるテーマソングは昔からよく聴いていたが、映画は初めて鑑賞した。たぶん自分が嫌いな映画だろうと思って、適当に観始めたら案外ハマってしまって、こんな時間になってしまった。月曜日から何やっているんだか。
マフィアのボス、ヴィトー、またの名をドン・コルレオーネ率いる一家の栄枯盛衰と、一番堅気だった三男のマイケルが新たなるドンとして東海岸のイタリアン・マフィア界を仕切るまでの話を描いている。華やかに始まるヴィトーの一人娘、コニーの結婚式のシーンは、きっとコルネオーネ一家の頂点だったのだろう。そこからマフィア間の抗争が始まり、殺し合いが始まる。その殺し方が何とも、「工夫が凝らされれている」というか、映像的にすごく印象に残った。ただ残酷だからではなくて、そのアングルの多様性に思わずうなってしまったのだった。
アル・パチーノのマイケル役は、かなりのハマり役だね。一番マフィアから遠く生きることを望んでいた人が、その座に収まった途端、父親以上にその才能を発揮する。意外なほど冷酷に…皮肉なものだ。

ゴッドファーザー PartI <デジタル・リストア版> [DVD]

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