アルザス地方とマヌーシュ・ジャズ

今回の旅は、時期が悪かったのか本当にジャズとの出会いが少なかったのだが、もうひとつショックだったのは、アルザスの中心都市であるストラスブールにて、マヌーシュ・ジャズライブを定期的にやるような店を探せなかったことだ。ましてや、路上ライブだって見つかりやしない。私は、Note Manouche with Thavolo SchmittのDタイトルが「ジプシー・スウィング・フロム・アルザス」だったことから、もっとたやすく店を探し出せると思っていたのに…なんでだろう。
悔しいからこの地方で行われているそれ系のフェスの存在を暴いてやる! と空き時間に調べていたら、ひとつだけ見つけた。Wintzenheimというコルマールのあたりにある地方都市で、毎年6月後半に"Festival du Jazz Manouche"というのをやっていたようなのだ。2009年はビレリ・ラグレーンBiréli Lagrène、2010年はBratschやバルカンブラス系の音楽、そして2011年はジプシーフラメンコのライブをみられたらしい。
では2012年はどうだったのか。
オフィシャルサイトというのが見当たらないため、会場となっているお城Château du Hohlandsbourgのサイトをみてみると。
「当初2012年7月にオープンするはずだった改修工事が大幅に遅れた関係で、今年はオープンしません」と。「また2013年4月にお会いしましょう!」
なるほど、会場が工事に入った関係で今年は開催されなかった可能性はある。フランスでは工期の遅れなんて大して珍しくはないと思うが…フェスは続けてもらいたいものだ。
ちなみにお城のサイトで、フェスの写真が少しだけみることができる。
Homepage

なお、ここからはおまけ。ストラスブールに楽器屋さんがあって、マヌーシュ・ジャズの楽譜も販売していた。もっとも楽譜の執筆者ってこの分野では非常に限られている印象を持ったのだが、どうだろう。

次に、CD屋さん。ストラスブールには、大手のCDショップがFNACとVirgin Mega Storeの二店舗あるのだが、これは確かVirgin Megaだろうか。ちゃんとジャズ・マヌーシュのコーナーは存在していた。私はここであるCDを見付けて狂喜乱舞したのだが、それはまた後日ご紹介することにしよう。

ちなみに、ストラスブールのジャズフェスは6月〜7月あたりに行われるのだが、
Festival de Strasbourg 2013
それとは別に、また音楽祭も控えているみたいです。こちらはクラシック寄りな雰囲気。
Festival Musica, Strasbourg
9月後半〜10月にあるみたいです。