マヌーシュ出自のギタリストMario Haagが語るチャボロ・シュミットとは。

今年の10月に封切られた、マヌーシュ・ジャズ好きなら必見の映画"Les Fils du Vent"のことは以前少しだけ調べた。
現代を担うマヌーシュ・ジャズ・ギタリストが共演。映画 Les Fils du Vent - 空間Annex
この映画、ストラスブールでも上映されるらしいのだが、ある上映回前に、マヌーシュ・ジャズのミニコンサートなどをやるらしい…ということを報じた映像を見付けた。Alsace 20というのは、地元のコミュニティTVか動画ニュースサイトか何かだろう。

ここで話をしているのは、そのコンサートの出演者であるMario Haagというギタリストだ。初めて聴く名前なのでちょっと情報を探したが、Webサイトなどはなさそう。珍しいデザインを施したギターを奏でている。そこへ割り入るレポーター。インタビューに回答するMarioさんは、途中「チャボロ・シュミットが自分のたくさんの影響を与えたスターであり、最高峰のギタリストなのだ」というようなことをいっていた。
ところが、この後の単語が問題だ。マリオは、ちょっと間を置くと、チャボロのことを「フッボワ(ときこえるのだけれども)」と表現したのだ。いや、その単語はわからないぞ。レポーターが「フッボワって何?」ときくと、「心」とか「情感がこもっている」というような答えをしたマリオ。このスペルが気になって仕方ないのだが、そもそもこれはフランス語ではないのかしら。映画の中のチャボロ、そしてマリオが、胸に手をやって表現したこの「フッボワ」きっと、チャボロの心根を示す、前向きな意味合いの単語に違いない。