Parlez-moi de vous


2012年、フランス、Pierre Pinaud監督
主人公のClaire Martin、通称メリナMélinaは、ラジオフランスでリスナーの赤裸々な悩み相談に乗って解決するという番組のDJを務めていて人気だ。しかし、その存在は謎につつまれており、私生活は、ほとんど人とのかかわりをもたず、犬と二人暮らし。
そんなメリナがある日、まだ見ぬ自分の母親を探し当て、会いにいく決意をする。その過程で、彼女自身の人とのかかわりも少しずつ変化していくのだった…。彼女の生い立ちがわかるくだりは秀逸。
主人公を演じる女優Karin Viardが素晴らしい。少し影はあるものの、若者も惚れるほどの美貌を有する40歳、人を寄せ付けない雰囲気がほんの少しずつ変わっていく、いや、変わろうと努力するけれどもなかなか変わることができない、その感じが何ともよい。