リトル・ダンサー


2000年、英国、Stephen Daldry監督、Billy Elliot
イングランド北東部のダーラムDurhamという炭鉱町に暮らす少年Billy Elliotは、父親たっての願いでボクシングを習っているが、どうも好きになれない。そんななか、偶然ボクシング練習場の隣でレッスンをしていたバレエに魅せられていく。この映画の時代背景となっている1984〜85年頃は、まさに炭鉱ストライキの最中であり、ビリーの父親も兄もピケを張っているような、決して穏やかではないなか、ビリーのバレエ練習願望が容認されるわけもなく…。ビリーの才能を認め、彼が炭坑の町を出てバレエの学校に入り成功を収めることを願うウィルキン先生の熱意もあり、ビリーは晴れてバレエ学校を受験することになるのだった…。
実話だったらいいなと思ったが、さすがに炭坑で暮らす男たちがこの状況を簡単に容認するとも思えず、ましてやゲイの少年がここまで自分を出して町で生きていくなどということもありえないことが想像され、あくまでもフィクションということだろう。それでも、このエリオット役の少年が踊るその姿は実に生き生きとしていて魅力的だ。あとは、英国ロイヤルバレエ団を受験した時に、バレエを踊るとどんな気持ちになるのか、という面接官からの問いに対して答える時の表情など、何とも言えずキュンとなる。

サントラとなっている音楽は、白鳥の湖だけでなく、The Style CouncilT.RexThe Jamという具合に、英国ロックが中心だ。そして、ジャズ好きにはなじみが深いと思われる、"A child is born"が使われているシーンも!

久々に映画を観ると、また新たな発見ができて楽しいなぁ。ついでに、この映画の登場人物が話すニューキャッスルのアクセントがわかるURLも発見。なるほど、勉強になる。
英語の訛りの特徴を分析する:スペースアルク