凄腕ギタリスト3人の共演~Hommage à Django Reinhardt


2010年のジャンゴ・ラインハルト生誕100周年に際して、CDレーベルHarmonia Mundiのスタジオにて撮影されたセッション映像を見付けた。参加しているのは以下の3名、いずれもギターの名手だ。
ラファエル・ファイスRaphaël Faÿs
パリのジプシーコミュニティ出身。
マヌーシュ・ジャズの世界ではもちろん、クラシック、そしてフラメンコギターの世界でも活躍しているベテランだ。

ヨルギ・ロフラーYorgui Loeffler
こちらはアルザス北部出身の若手ギタリスト。
アルザス系といえばビレリ・ラグレーンやチャボロ・シュミットなど数々のマヌーシュジャズ逸材がいるのだが、彼もその一人として兄弟や従姉弟とバンドを組んで活動している。

スティーブ・ラフォンSteeve Laffont
ジプシーの中でもいわゆるSintiに属しており、お母様はドイツ系のSinti(Jimmy Rosenbergなどもそうだよなぁ)、イタリアのピエモンテ出身だが、フランスのペルピニャンで育ったらしい。親族にはミュージシャンが多いとか。Webサイトがないため、これ以上の情報はないのだがHermonia Mundiからいくつかアルバムを出している。

Steeve Laffontが、たぶんこのライブの収録後に受けたインタビューの記録をJazz HotのWebサイト中に見付けた。
Steeve Laffont
移動生活の話、母方のおばあさんがジャンゴ・ラインハルトの親戚だった話、子供のころから楽器をやっていて、一度音を聴くだけでそれを再現することができるという話、スティーブとヨルギは長い友人関係であることなど、スティーブと音楽にまつわる数々のエピソードが描かれている。インタビューをまるまる書き写している感じで、編集という作業を経ているかが不明なのだが、面白いのでよしとしよう。
とにかく、読む価値のあるインタビュー内容だ。