ノンデザイナーズ デザインブック

私の今まで作っていた書類は、センスがなかったのか?

というわけで、デザインの極意が色々と書かれている。
基本原則は、近接、整列、反復、コントラストの4つ。
これに、フォントのデザインやサイズを意識することで、より素敵なデザインに近づけますよ、というわけだ。

読んでいて、ハッとしたのが、12ポイントの活字を使ってはいけない、というアドバイスだ。8、9、10ポイントくらいで十分だ、というわけ。(私が一番よく使うフォントサイズが12ポイントなので、ちょっと衝撃的だった)。あと、中央揃えはそこまで推奨されない、ということもわかった。
さらに、Times, Arial, Helbeticaは名刺なんかに使うと古臭い、だって!
あとは、「見出しにEurostile, Formata, Syntax, Frutiger, Myriadといったサンセリフ書体を使う」そして、「本文にはセリフ書体かスラブセリフの細字を使う」というのも、目からウロコであった。
ちなみに、ここでは書体を大まかに6種類に分類していた。

Oldstyle 手書きをお手本にしたもの。小文字のセリフ部分が必ず斜めになっているのが特徴。
Modern  小文字のセリフが水平、全体的にも垂直。
Slab Serif 文字全体太い。セリフも水平で太い。子供向け本などに使われる。
Sans Serif その名のとおり、セリフなし。太さも一定。
Script  装飾的で、つながっている感じ。平ペンや筆で描いたような雰囲気。本文に使うのはよくないが、大きなサイズで使うと効果的。
Decorative 目立つ書体。

コントラストを付けるには、セリフ書体とサンセリフ書体を組み合わせると、いい感じになる…など、細かいTips盛りだくさん、さらに、日本語の書体に関する追記もあったりして、デザイン素人にも楽しめる1冊だった。