2° Raduno Mediterraneo Jazz Manouche、南イタリアで人気のマヌーシュ・ジャズ イベント

イタリアはシチリア島にある都市ペトラリーア・ソッターナPetralia Sottanaをご存知だろうか。wikiによれば人口3,000人ちょっとであり、決して大きいとはいいがたい町だ。この町で、第二回のマヌーシュ・ジャズフェスが行われたらしい。フェスの名前は、"Raduno Mediterraneo Jazz Manouche"。イタリア語はわからないが、地中海で出会うマヌーシュ・ジャズ、みたいなニュアンスだろう。昨年開催してみたら、そこそこの成功を収めたとかで、今年は、8月23~25日の3日間開催したそうだ。この期間、楽器のワークショップやジャムセッション、弦楽器の展示会、それに地元のワインや食材を楽しむ機会なども設けられたらしい。
シチリアには、マヌーシュ・ジャズ奏者もけっこういるらしく、出演者には地元ミュージシャンもいたらしい。Webサイトは見つけられなかったが、出演者リストらしきものを発見した。イタリアやフランスのミュージシャンに、たまにオランダからの出演者も交じっている様子。でも断トツの有名人といえば、やはりアンジェロ・ドゥバールAngelo Debarreとその息子であるラーンギーRaangy Debarreではないだろうか。
ライブの様子がYouTubeにアップされていた。息子さんは、まだ10代だろうか。ベーシストは、たぶんアントニオ・リクサティAntonio Licusati、現在パリ在住かもしれないが、出身はイタリア南部サレルノだ。スタンダード曲が満載で、非常に楽しいライブ映像だ。

ところで、なぜペトラリーア・ソッターナなのか。そもそも、このフェスのイベント案内ページが見つけられないのでよくわからないのだが、一人、有名な弦楽器職人がいるらしいことが判明した。ミルコ・イングアジアートMirco Inguaggiato。天然素材、自然乾燥させた素材を使って、マヌーシュ・ジャズ用のギター、いわゆるセルマー・マカフェリタイプのものも手掛けるらしい。アンジェロ・ドゥバールも、こちらの工房にお世話になっているとか。"Manouche guitar Mod. Debarre 2013"というモデルも販売されているようなので、ギター弾きはこの工房も要チェック、だ。

Inguaggiato Liuteria