今回、旅するにあたり、まずこの本を読んだ。以前、山形を旅する時に購入したこの本、後半は佐渡の話だったことを思い出したから。たまには私の記憶力もいい仕事をする。
司馬さんは、
佐渡イコール日本海の荒海に浮かんだ島とのイメージがあり、夏が過ぎるたびに訪問を諦めていたらしい。それがひょんなことから
佐渡が
対馬暖流に包まれていると知り、10月半ば過ぎに島へ行ったとか。私の旅は思い付きだが、少なくとも
佐渡島の訪問時期は、司馬さんと同じである。
佐渡は
古事記や
日本書紀にも出てくるほど、古くから認識されていたようだ。また、言葉も上方の影響が強いとか。何かと金銀にまつわる話が多いのは、資源豊かなこの島ゆえのことだろう。江戸から派遣されるも、その正義感から皆に疎まれ、散って行った辻藤左衛門の話が印象的だった。