台湾茶の愉しみ方(周 君怡著、 河井 真利子訳)

台湾茶(タイワンティー)の愉しみ方 (PHPエル新書)

台湾茶(タイワンティー)の愉しみ方 (PHPエル新書)

台湾茶のいろいろが書かれた本。台湾のお茶を愉しんでから改めて読むと、色々と勉強になって面白い。紫砂茶壺の実用性の話、お茶を入れる時に使う水は軟水がよいこと、そしてミネラルウォーターなどはあまりよろしくないということ、お茶を淹れることを「泡茶」と呼ぶこと…。(そういう名前の特殊な、泡立つお茶があるのかと思っていた)。
客人を歓迎するために、「鳳凰三点頭」とかいう、注水時の高さを3度変更することで、茶葉の上下を返すというのが面白かった。いわゆる紅茶世界の「ジャンピング」は、中国茶でも大事なんだなぁ。あとは、旧暦三月の彼岸である「清明節」がお茶の世界じゃ大事で、龍仁茶や碧螺春の場合は、その前に摘んだものが高級、一方の白毫烏龍茶や紅茶は端午の節句前後に摘んだものが高級とか。前に茶問屋で迷いに迷って「明前清香」の龍仁茶を選んで買った私は間違っていなかったなぁ、とか(笑)。
お茶の種類と味わいの特徴というところで、各お茶の描写が面白かった。
緑茶→活力あふれる子供、文山包種茶→青春の息吹に満ち溢れる少女、凍頂烏龍茶→芳しく濃厚な香気にあふれた、成熟した若い婦人、鉄観音→功成り名遂げる壮年、白毫烏龍(東方美人)茶→甘い香り、優雅な香りと収斂性があり、智恵と哲理に満ちた老人、紅茶→田舎の農家の子供

さて、真実はどうなんだろうね。追々確かめてみようと思う。
この本には茶葉料理やお茶どころの案内もあった。
興味があったのは、
寒舎
旅々台北ストア 流々茶房 猫空特集
巨龍山荘
【その1:日帰り編】 気軽に行こう、烏來温泉 [台北] All About
以上2点。お茶好きな友人とまた台湾を旅行するチャンスがあったら、ぜひここに行きたいのでメモ。とくに巨龍山荘は、茶料理が美味らしい。温泉もあるし、これはいいだろうね。

ちなみに、たぶん寝る前にこの本を読んだせいか、その後みた夢は、祖母たっての願いで、なぜか台北じゃない台湾のどこか(台中あたり)の、ものすごく不便な山間に住む親せきに母親と祖母と旅をする、という謎の夢だった。なんだかなぁ。