スペインとフランス、それぞれで活躍する2組の「ジプシーギャング」。

マヌーシュ・ジャズの世界で、「これは…」というアーティストはいないかな…なんて、別にバイヤーでもないのにうっかり探してしまう今日この頃。今日は「ジプシーギャング」というバンドを見つけた。ところが、この人たちを調べてみようとして、なんと同じバンド名で活動しているギャングが2組いることを発見したのだ。
まずはこちら。
gypsygang

ディディエ・コンションDidier Conchon(g)、ティノ・ヒメネスTino Jimenez (g)、オリヴィエ・ロランOlivier Lorang(b/ cl) の三人組。(フランス語で情報があるのに、名前がスペインっぽいメンバーがいるので、カタカナでの読み方は間違っているかもしれません。あしからず)
リーダーは、おそらくギターのディディエ・コンション氏だろう。クリスチャン・エスクーデChristian Escoudéに指示し、パリで専門教育なども受けている、その道20年のプロギタリストらしい。出身はSaint-Féliu-d'Avallという、ペルピニャンのあたり。まさにスペイン国境エリアだ。バンドのメンバーもこのあたりで集めたのだろうか。

そしてお次はこちらだ。読み方が一緒でも、横文字表記がちょっぴり違うのがポイント。
Gypsy Gang

キーワードは、"Manouche desde Galicia"、つまりガリシア発マヌーシュ・ジャズというところか。ガリシア人のギタリスト、ダヴィド・レゲイロDavid Regueiroをリーダーとしたトリオだ。ダビドも音楽学校等で専門教育を受け、数々の国際的に活躍するミュージシャンとの共演歴もあるらしい。
Gypsy Gang | David Regueiro

あいにく両者ともほぼ情報がないのだけれども、音楽を提供してくれるギャングなら、いくら増えても大歓迎だ。両社ともバンド名が売れてくると、同じフェスに出演することになって混乱したりしないのかなぁと心配しつつも、そんな状況になると楽しいだろうな…などと無責任に考えてしまった。