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ディック・リーとシンガポール・ナショナル・デイの関係

毎年8月9日は、シンガポールのナショナル・デイらしい。建国記念日とか独立記念日という単語ではしっくりこないようだが、シンガポールが国家として動き出した記念日、ということになるだろう。近年はパレードが行われるようになり、ものすごくもりあがるらしい。12月のシンガポールでは、街角で「パレードで飛ばす風船にメッセージを書いてください」なんてキャンペーンをしていたなぁ。
こちらが2013年のパレードの様子。政府主導のせいか、筋書き通りなのが見て取れる。ただ、華やかさはわかるだろうか。

さて、私が好きだったディック・リーのRaya Sayangという曲は、自国で放送禁止処分になったりしているのをご存知だろうか。

どうみても、シンガポールの建国を説明し、名物を羅列している曲なのだがシングリッシュが政府の癇に障ったらさしい。たしかに、OK, lah.とかWe work, then makan.とか、出てくるせいかもしれない。というわけで、ディック・リーは「著名人なのに政府とうまくいっていない」というイメージを持っていたが、実は1998年には、ナショナル・デイのテーマソングを提供したらしい。Kit Chanという人が歌っている。

また、2010年には、パレードのクリエイティブ・ディレクターも務めたとか。こんなにシンガポール愛にあふれたアーティストを、活用しない手はないと思う。
なお、今年ディック・リーが作詞作曲した曲"Treasure Every Moment"は、オフィシャルなパレードソングではないにもかかわらず、シンガポール人の支持を集めているそうだ。 Kelvin Chenという盲目の歌手を起用しての、シンガポール愛に満ちたプロモーション映像。これは素敵だ。

2013年のナショナル・デイ・パレードオフィシャルソングよりもこの曲に心を感じる。そして、ディック・リーのセンスも。いつかまた、シンガポールのために、オフィシャルの場でも才能を発揮してほしいアーティストだ。